【2020年6月分】配当系ETFの増配率を調べてみた【VYM・SPYD等】
つみたて次郎です。
配当系ETFに関するツイートがバズっていたので紹介します。
6月配当金についてまとめると、前年同期比で以下。
VYM +34% 増配
VIG +27% 増配
HDV +17% 増配
VOO +3.4%
SPYD -21% 減配SPYDだけ、なんでなんじゃゃゃゃゃゃゃ!?!?!?!?!?
— ハル☀️@SPYD6,001株🇺🇸 (@haru_tachibana8) June 26, 2020
配当額や増配率・減配率はあまりチェックしていないので、最初見た時は衝撃的でした(笑)
一番注目したいのは元ツイートでも言及されている通りSPYD1人負けなところですね。
VIGとVYMは時価総額加重なので比較的市場平均に近い動きをしますし、HDVは配当加重ですが財政状況等のクオリティが加味されているので、ディフェンシブ性は高いです。
それに対してSPYDは、単純な配当利回りによるスクリーニング+均等加重+REIT多めという特性がありますので、この中では一番逆張り性が高く、有事における耐性が低いのは仕方がないといえるでしょう。
それ以外で注目したいのは、VYMが増配率トップになっている点です。
VOO(S&P500)より高い時点で及第点なのに、VIG(連続増配)すら上回っているのは不思議です(笑)
単純に考えれば、配当利回りが高い銘柄ほど減配リスクが高いですからね。
その他ETFも並べてみた
コロナショック直後の分配金という事で何か見えてくるものがありそうですので、他にも色々なETFの増配率とかを並べてみます。
いずれも分配は四半期ごとになっており、増配率は2019年6月と2020年6月で比較しています。
分配利回りは2020年6月25日時点のものです。
ティッカー | 投資対象 | 加重方法 | 利回り | 増配率 |
VOO | S&P500 | 時価総額 | 1.89% | +3.42% |
VYM | 米高配当 | 時価総額 | 3.82% | +33.95% |
SPYD | 米高配当 | 均等加重 | 6.24% | -20.84% |
HDV | 米高配当 | 配当加重 | 4.30% | +17.21% |
DVY | 米高配当 | 配当加重 | 4.53% | -9.38% |
VIG | 米連続増配 | 時価総額 | 1.41% | +26.87% |
SDY | 米連続増配 | 配当加重 | 3.19% | +8.45% |
NOBL | 米配当貴族 | 均等加重 | 2.25% | +7.12% |
VEA | 米外先進国 | 時価総額 | 2.71% | -55.98% |
VYMI | 米外高配当 | 時価総額 | 3.95% | -49.34% |
VWO | 新興国全域 | 時価総額 | 3.27% | -39.11% |
SPYDの1人負けは配当利回りの高さで説明がつきそうな感じもしますね。
シンプルに配当利回りが高いほど減配イベント(?)におけるダメージも大きいはずですからね。
それ以外だと米国株ETFだとDVYも減配になっていますね。
また、米国株以外のETFが酷いですね(辛)
米国外の3種については2020年3月分も軒並み減配されているので、今後の分配スケジュール次第では分配利回りが大きく下がる可能性がありそうです。
やはりこうして並べてみても、VYMがトップになっているのは違和感しかありません(笑)
配当系ETFの中ではSPYDと並び金融セクターが多め(約15%)なので、本来は減配リスクも高めなはずなんですけどね。
SPYDの命運はいかに?
再びSPYD不要論みたいなのが盛り上がりそうな予感はしますが、増配率はあくまで目安にしかなりませんし、「増配率がいいからVOOよりVYMだ!」とはならないでしょう。
増配率を見るのであれば、SPYDよりも米国外の株式がダメダメということにもなってしまいますからね。
米国外株式ETF(特に先進国)はあまり人気がありませんが、ここまで大きく減配しているのに話題にすら上がっていないのは逆に驚きですw
米国と米国外を分けて保有する国際分散派には配当重視の人があまりいないということですかね。
配当系ETFに限りませんが、スマートベータ戦略をとるのであれば不調な時期も耐え忍ぶことが重要なのですから、縁があってSPYDを保有しているのであればひたすら持ち続けるしかないでしょう(ノンホル高みの見物)
つみ次郎もしばらく買い増ししていない楽天VYMをガチホ♂します(煽)
おまけ
増配率のグラフ
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SPYD次郎