海外ETFの重複を調べられるサイト

つみたて次郎です。

先日Twitterでちょっとした話題になった、海外ETFの重複を調べられるサイトを紹介します。

外部リンク…Fund Overlap(etfrc.com)

※本記事で掲載する画像は全て上記サイトからの引用です。

海外ETF2種を指定することで、様々なデータを知ることができます。

まずは例として、S&P500連動ETFであるVOOIVVを比較してみました。

 

 

重複している銘柄数・重複している銘柄数の割合・重複している時価総額の割合・セクター比率の差を確認することができます。

どちらもS&P500指数に連動するETFなので、ほとんど重複していることが分かりますね。

さらにページを進めると、個別銘柄別の重複具合についても調べることができます。

 

 

上部は重複している銘柄・下部は重複していない銘柄についての結果です。

重複している銘柄については、ログインしていない場合は上位5銘柄までしか閲覧できませんが、ログインすることで制限なく閲覧することができます(無料会員登録でOK)

外部リンク…Subscriptions(etfrc.com)

ここまでがサイトの紹介となります。

ここからは、つみ次郎が気になっていたETF同士の重複について考察していきたいと思います。

ちなみに当ブログでも、異なるETFの共通点を探るみたいな記事は結構書いていたので、もっと早くこのサイトを知りたかったです(辛)

 

VYMとVTV

なんといってもまずはこの2つですね。

 

・バンガード・米国高配当株(VYM)
・バンガード・米国バリュー(VTV)

 

特にVTVは直接保有していますし、VYMについては楽天VYM経由ですが保有していますので特にしっかり調べておきたいところです。

高配当戦略はバリュー戦略の一種と考えることができるので、かなりの割合が重複していると考えることができます。

つみ次郎が手動で調べた時もありましたが(黒歴史)、結構な被り具合でした。

参考記事…【VYM】高配当株とバリュー株の重複について考えてみる【VTV】

果たして結果はどうなっているのでしょうか?

 

 

銘柄数は意外と被っていませんでしたが、時価総額比では3分の2ほどが重複しています。

つみ次郎が以前作成したベン図(笑)ほどではありませんが、結構重複していることが分かりますね。

 

 

銘柄別の重複もチェックしてみましょう。

 

※未ログイン状態ですので重複銘柄は上位5種までしか表示されていません。

 

上部の銘柄についてはVYMにもVTVにもあるものですが、言い換えれば高配当かつバリュー銘柄であるといえます。

左下の銘柄はVYMにあってVTVにないものとなりますが、バリューではないが高配当銘柄であるといえます。

逆に右下の銘柄はVTVにあってVYMにないものですので、高配当ではないがバリュー銘柄であるといえます。

このように考えていくと、ETFの重複するしないで銘柄の大まかな属性を捉えることができますね。

 

VTVとVUG

逆に今度は、全然重複してなさそうな銘柄同士を調べてみます。

 

・バンガード・米国バリュー(VTV)
・バンガード・米国グロース(VUG)

 

バリューとグロースは定義上では対となる概念ですからね。

こちらも以前手動で手動で調べた時もありましたが(黒歴史)、ほとんど被っていないと思われます。

参考記事…米国バリュー(VTV)+米国グロース(VUG)=S&P500?

さて、結果を見てみましょうか。

 

 

想像以上に全然被って無くて草

少なくともバンガードETFにおいては、バリューかつグロース銘柄というのは非常に珍しいという事ですね。

ただ単にリバランスとかの都合で重複しているだけという可能性もあります。

重複している銘柄について個別にチェックしていきましょう。

 

 

重複しているうち比率が高いのは、順にBMY・DHR・ITW・BAX・STZ…となっています。

時価総額の小さい聞いたことのない企業ばかりが並んでいるかと思いましたが、意外と知っている企業が多くて草

前述したとおりリバランスタイミング等の兼ね合いもあるかと思いますが、現状は名誉ある(?)バリューかつグロース銘柄であるといえます。

 

ETFの重複から見えてくるもの

他にも色々比較ネタは考えていましたが、結構なボリュームになってしまいそうなので一旦この辺りで終わりにしたいと思います(笑)

近いうちに続編的な物を書く予定です(多分)

 

今回はスマートベータ系ETF同士の組み合わせで比較してみましたが、片方を伝統的な時価総額加重インデックス指数に連動するETF(例:VTI,VT,VWO,VEA)にすることで、どれだけ癖の強いETFであるか調べることもできます。

ETFの重複を調べられるというとかなりニッチなツールに見えますが、実際はかなり幅広い使い道がありそうですね。

ある程度ETFの知識は必要になりますが、とても有用だと思うのでぜひ一度使ってみてください。

 

外部リンク…Fund Overlap(etfrc.com)

 

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