iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF(ERUS)分析
つみたて次郎です。
今回は、iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF(ERUS)を分析していきます。
ロシア株のインデックス指数である「MSCI ロシア 25/50 インデックス」に連動しています。
ご存知の通りロシアはBRICSの一角を占める新興国です。ロシア株の世界全体に対する時価総額は0.5%ほどとなっています。
割安度や直近の好成績から、注目度を高めている銘柄です。
iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF(2018/4/10現在)
項目 | データ |
信託報酬 | 0.62% |
銘柄数 | 28 |
PER | 6.95倍 |
PBR | 0.83倍 |
標準偏差 | 21.48% |
あらゆる数値が非常に尖っており、良くも悪くも特徴的です。
信託報酬は0.62%とかなり高めになっています。銘柄数も28と少ないですが、各指標は非常に割安になっています。
PBRは1倍を切っており、解散価値よりも安い値段で売買されていることになります。
さらには4月7日は▲12%という言う大幅下落を記録しており、今後さらにお得になっていく可能性もあります。
構成比率上位銘柄は次の通りです。
iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF(2018/4/10現在)
企業名(ティッカー) | セクター | 構成比率 |
ルクオイル(LKOH) | エネルギー | 12.65% |
ガスプロム(GAZP) | エネルギー | 10.90% |
スベルバンク(SBER) | 金融 | 9.79% |
スベルバンクADR(SBER) | 金融 | 8.23% |
上位4銘柄 | × | 41.57% |
スベルバンクは本国とADRで二重上場している銀行です。1企業だけで全体の約18%を占めています。
上位3企業は構成比率が10%を超えており、合わせると全体の4割を超えます。
セクター別では、エネルギーが約41%、金融が約27%、素材が約20%と非常に偏っています。
採用企業数・セクター比率で見ても異色の存在となっています。
直近5年の株価チャートは次のようになっています。
標準偏差は20を超えており、ボラティリティは非常に高いです。このチャートには載っていませんが、リーマンショック時には、80%以上という大暴落を記録しています。
2016年以降のリターンは素晴らしいですが、直近の4月7日に▲12%という大幅下落を記録しており、2018年以降のリターンは現状マイナスです。
ロシアへの経済制裁強化の懸念・エネルギーセクターに偏った歪なセクター比率など、様々な悪材料がある半面、PERやPBRといった指標は主要国としては非常に割安となっています。
変動幅は大きいのでハイリスクなのは間違いありませんが、バリュー株投資家にはたまらない銘柄ではないでしょうか?
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ロシアン次郎