【朗報?】eMAXIS NYダウインデックスがつみたてNISA対象商品に
つみたてNISAです。
つみたてNISA対象商品にeMAXIS NYダウインデックスが追加されました。
本日(5/7)、#つみたてNISA 対象商品の指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)に、新しく「eMAXIS NYダウインデックス」が追加されたよ✨
詳しくはこちら⬇️https://t.co/FZcJrHmRHz
— つみたてワニーサ (@Wa_nisa_FSA) 2019年5月7日
つみたてNISA対象商品は2018年10月31日にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
が追加されて以来動きがありませんでしたので、今回半年ぶりの新規対象商品追加となります。
ファンド基本情報(2019/4/26現在)
各種基本データをまとめておきます。
項目 | データ |
ファンド名 | eMAXIS NYダウインデックス |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信㈱ |
設定年月日 | 2013年8月7日 |
為替ヘッジ | なし |
信託報酬 | 0.648% |
純資産総額 | 約90億円 |
運用方法 | ファミリーファンド方式 |
投資対象 | 米国個別株 |
銘柄数 | 30銘柄 |
ベンチマーク | NYダウ |
分配金 | 0円(設定来) |
ベンチマークは米国株式指数として有名なNYダウとなっており、米国の大型株30銘柄に投資できるインデックスファンドです。
信託報酬からお察しの方もいるかと思いますが、信託報酬最安値水準を誇るeMAXIS slimシリーズではなく、Slimではない無印のeMAXISシリーズの1つです(通称:eMAXIS Fat)
決して悪いファンドではありませんが、同じくNYダウに連動する投資信託にはiFree NYダウインデックスやたわらノーロード NYダウインデックスなどが存在しており、これらは信託報酬0.243%と半額以下となっています。
つみたてNISAという縛りを考えなければ、あえてeMAXIS NYダウインデックス選ぶ理由はありません。
※以下eMAXISダウと表記します。
なぜかアクティブファンド扱い
つみたてNISA対象商品は、大きく分けて3つに分類されています。
・指定インデックス投資信託
・指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)
・上場株式投資信託(ETF)
分かりやすいようにそれぞれ指定インデックス投信・アクティブ投信等・ETFと表記します。
今回追加されたeMAXISダウは真ん中のアクティブ投信等扱いとなっています。
普通に考えればNYダウ投信はアクティブ投信ではありませんが、つみたてNISAでは指定された指数以外に連動するファンドは便宜上アクティブ投信扱いになります。
ちなみに明らかにインデックス投信なのにアクティブ投信に分類されているのは、他だとセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドや世界経済インデックスファンドなどがあります。
特定の指数単体に連動するファンドでアクティブ扱いなのは今回のeMAXISダウが初めてかと思われます。
そしてアクティブ投信扱いになる場合、指定インデックス投信と比べて必要条件が追加されることになります。具体的には次のような条件が増えます。
・純資産額が50億円以上
・信託設定後5年経過
・資金流入が全体の2/3以上
特に真ん中の条件が厳しいように思います。アクティブ投信等に分類されるファンドは、どれだけ人気があっても5年間は絶対につみたてNISA対象商品になれないことを意味します。
その代わりアクティブ扱いだと信託報酬の制限が緩くなります。
海外資産を含んでいる場合、指定インデックス投信は0.75%以下、アクティブ投信等は1.5%以下が必要条件となります。
それでもアクティブ投信等に分類される時点で不利になることには違いないので、つみ次郎としてはもう少し緩い基準を設けてもいいのではないかと思っています。
残念ながらNYダウはつみたてNISAの指定インデックスではありませんが、その他米国株式に関する指数ではS&P500及びCRSP U.S. Total Market Indexの2つが認められています。
これらに連動する投信として、前者はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、後者は楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)などが該当します。
これらは指定インデックス投信扱いになるので、すぐに対象商品として認められています。
金融庁としては、NYダウは長期積立投資として考えたときに分散が不十分であると判断しているのかもしれません。
つみ次郎としてはやや不満ですが、S&P500等を差し置いてあえてNYダウに投資するのはつみたてNISAのコンセプト的に外れている感じがするので何となく理解できます。
それならゴリゴリのファンダメンタルであるJPX400やRAFI系の指数があるのおかしいやろ…。
なぜこのタイミングで追加?
前述したとおり、NYダウに連動するファンドはアクティブ投信等扱いになってしまうので、最低でも設定後5年経過していなければ対象商品として認められません。
今回追加されたeMAXISダウの設定年月日は2013年8月なので、既に5年以上経過しています。
他の条件を満たしていなかったからなのか、それとも条件はたしていたがこれまでは特に申請していなかったのかは不明ですが、もし後者であればこのタイミングで追加された意味が良く分かりません。
そもそもeMAXISダウは信託報酬が割高な旧シリーズ(Fat)なので、今回の発表を受けて積立ファンドを変更しよう…という人はほとんどいないでしょう。
ちなみに競合となるiFreeNYダウやたわらNYダウは設定後まだ5年経過していないので、もし追加されるとしてもしばらく先の話になります。
つみたてNISA以外であれば、あえてeMAXISダウを経由してNYダウに投資する意味はありません。
また、つみたてNISAで投資するとしてもNYダウにこだわらなければSlimS&P500や楽天VTI
などの大幅に低コストな米国株ファンドが存在しています。
なので今回eMAXISダウが追加されたことで恩恵があるのは「多少コストが高くてもいいからつみたてNISAでNYダウに投資したい」というかなりニッチな投資家に限られるということになります。
Slim NYダウ爆誕フラグ?
このニュースを聞いてふと思いついたのは、eMAXISダウの低コスト版、つまりeMAXIS Slim NYダウ(仮名)が新登場するのではないかという予感です。
仮にSlimS&P500と同じ信託報酬(0.1696%)で登場すれば、NYダウ好きなつみ次郎大勝利の展開です(テンション高め)
真面目に積立先を変更するレベルの話になります。
しかし少し考えてみれば、その可能性は極めて低いといえます。
なぜなら仮にSlimNYダウが登場したとしても、つみたてNISA対象商品になれるのは最低でも5年後だからです。
eMAXIS slimシリーズはこれまで、(そもそも対象外な債券ファンドを除き)つみたてNISAの指定インデックス投信に該当する内容になっています。
なので今SlimNYダウを出してもあまり魅力のある商品とはいえないでしょう。
もしSlimNYダウを出す気があるなら、最低でも5年間はeMAXISダウだけがつみたてNISA対象商品の中に漂うことになってしまいますし、出す気がないならあえて割高な商品を前面に出してきたことになり、あまりイメージ的に良いとはいえません。
どちらにせよつみたてNISAの指定インデックス指数にNYダウが含まれていない以上、SlimNYダウが爆誕することはないでしょう(フラグ)
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ダウ次郎