【〇報】DIS、従業員約半数の給与停止【悪夢】
つみたて次郎です。
アメリカらしいニュースがありましたので紹介します。
外部リンク…Disney stops paying 100,000 workers to save $500m a month
ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS)に関する内容ですが、要点を意訳すると以下の通りです。
・従業員約10万人に対する給与支払いを停止する(全従業員の約半数)
・これにより毎月5億ドルのコスト削減ができる見込み
・役員賞与と7月の配当金(総額約15億ドル)は維持される見込み
早い話が従業員への給与支払いはやめるけど配当は維持するよということですね。
従業員としてはたまったものではありませんが、役員や株主にとってはホクホクですね(白目)
現在の予配当利回りは約1.7%となっており、高配当ではありませんがそれなりの水準です。
配当目当てに買われるような銘柄ではありませんが、今のような有事に配当金が支払われるか否かというのは大きな分かれ目であり、配当金再投資後のトータルリターンを大きく左右することになります。
株主の立場から見ればこれほど心強いことはありませんね。
ただし、株主から見てもいいことだらけというわけにはいかず、以下のような懸念材料もあります。
・ブランド力の低下
DISはメディア・テーマパークというジャンルにおいては世界一と言い切れるほどのブランド力を保持していますが、今回の一件でイメージダウンは避けられないでしょう。
ようするに従業員よりカネを選んだということですからね(煽)
また、対象になってしまった10万人の従業員もそのイメージダウンに一役買うことになりそうです(笑)
ただ、DISがこれまで築き上げてきたブランドイメージが大きく棄損するような話ではないと思います。
というよりも、ブランド力というのは裏でエゲつないことをしても許される免罪符だと考えているので、すぐに忘れられてまた夢の国の続きが始まる事でしょう(メルヘン)
・公的支援に頼りにくくなる
テレビ配信やネット配信等の事業はまだマシですが、テーマパーク部門の要であるディズニーランドは世界6ヶ所すべて閉鎖されており、再開の目途も立っていません。
DISに限らず多くの企業でジリ貧な状況が続きそうですが、万が一経営が傾くレベルでダメージを受けてしまった時に「役員賞与と配当ばかり払ってたせいで潰れそうです!助けてください(>_<)」というのは政府からも国民からも印象は最悪です(資本主義における典型的なモラルハザード)
逆に言えば、ギリギリまで役員報酬や配当金を維持→最終的には税金で救済というのが役員や株主にとっては理想的なシナリオでもあるので、どこまでなら調子に乗っても許されるか?という話でもありますね。
そういえば、かつて許されなくて潰れた大手投資銀行がありましたね…(おもひで)
今回のDISの判断は賛否両論あると思いますが、つみ次郎としては米国企業の強さ・醜さが全面的に出ていてとても良いと思います(ゲス顔)
そのような血も涙もない企業に投資したいから、つみ次郎は米国企業に絞って投資しているといっても過言ではありませんからね。
参考記事…株主利益最優先企業を抽出する4要素
参考記事…【悲報】米国の株主第一主義が崩れる?
コロナショックによるダメージは根深いものがありますが、しばらくすれば再び金のなる鼠が世界中からカネを巻き上げるいつもの日常が始まる事でしょう。
…おっと、こんな時間に誰か来たようだ。
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