全投資家のベンチマークはVTだ!
シーゲル二郎です。
ベンチマークとは、自分がライバルとする指数のことです。アクティブ投資で運営する機関投資家は、多くが市場平均をベンチマークとし、それを超えることを目指しています。
そして、機関投資家、個人投資家問わずもっともベンチマークにふさわしいのが、VTです。VTとは、バンガード社が取り扱うETFであり、投資ブロガーの中でも非常に評判がいいです。(正式名は、バンガード・トータル・ワールド・ストックです。)
VTは、あらゆる国のあらゆる株式を時価総額で保有するETFです。全世界に上場している株式の99.5%をカバーするといわれます。ようするに、VTを保有するということは、株式会社「地球」に投資するのと等しいということです。
そして、全世界の平均を保有するということは、全世界すべての株式投資家の平均になるということです。これってすごいことではありませんか?
逆に言えば、税引後VTに勝ち続ければ、世界の平均に勝っているということにもなります。ただし、VTはETFなので、配当金を定期的に出します。その配当金も再投資したことにしないと、フェアではありませんので、比較する時は要注意です。
米国株投資家の中には、ライバルとするベンチマークをS&P500とかにする人がいますが、シーゲル二郎には理解できません。
S&P500と比較するということは、「米国株投資家の中で」でしか優劣をつけることができないからです。そもそも米国株を中心に投資をしている人は、米国株の平均>全世界の平均だと思って投資をしているわけですから、その全世界にまず勝利できているかが大事です。
素晴らしい銘柄選定でS&P500を上回り続けていたとしても、VTに勝てていなければ投資家全体では負け組にすぎませんからね。
S&P500なら歴史あるベンチマークなので、まだマシでしょう。問題なのは、日経平均という雑魚相手を勝負相手に選んでいる日本株投資家です。
世界は広いのですから、ベンチマークも世界基準で考えるべきではないでしょうか。もし日本株だけでVTのリターンを超えることができるなら、素晴らしいセンスを持っているといえます。
あくまで超長期の話ですよ。そしてそれを達成できる人はほんの一握りでしょう。
大多数を占めるセンスのない投資家は、VTに負けないような幅広く分散されたポートフォリオを組むべきです。