米国株式配当貴族(年4回決算型)を分析。そこそこ低コストな分配ありのスマートベータ投信
つみたて次郎です。
今回は米国株式配当貴族(年4回決算型)を分析していきます。
ベスさんのツイートでその存在を知りましたが、なかなか面白そうな投信なので紹介してみます。
あれ、これは分配金が出る低コスト投信と言えるのでは?
米国株式配当貴族(年4回決算型)https://t.co/qmjcNP6ghV— vesu33 (@vesu33) November 4, 2019
基本情報(2019/11/6時点)
項目 | データ |
ファンド名 | 米国株式配当貴族(年4回決算型) |
運用会社 | 野村アセットマネジメント㈱ |
設定年月日 | 2018/11/14 |
信託報酬 | 0.55% |
信託財産留保額 | 0.1% |
純資産総額 | 70億円 |
為替ヘッジ | なし |
投資区分 | 米国株式 |
連動指数 | S&P500配当貴族指数 |
直近分配状況 | 2019/10…40円 2019/7…40円 2019/4…40円 |
S&P500配当貴族指数(通称:米国配当貴族)に連動するインデックスファンドとなっています。
米国株の中で25年以上連続増配を達成している企業約50社を均等加重で保有します。
信託報酬は0.55%となっており、インデックス投信としてはやや高めですが、指数の特殊性を考慮すれば十分及第点と言えるでしょう。
また、名前にある通り年4回(3カ月に1回)分配金が出ています。
現状、1回あたりの分配金は40円となっており、この調子で分配が続くなら1年間あたりの分配金合計は160円となります。
基準価格は現在10,903円なので、配当利回りは1.47%くらいになります。
参考に、同じく米国配当貴族に連動している海外ETF、NOBLの実績配当利回りは1.95%ですので、現時点では無理のない分配に収まっているといえます。
競合ファンドについて
同じ指数に連動するファンドとしては、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン(信託報酬0.605%)と野村インデックスファンド・米国株式配当貴族(信託報酬0.55%)が存在しています。
ちなみにつみ次郎は両方とも一般NISA口座で保有中です(蛇足情報)
参考記事…つみたて次郎の秘密のポートフォリオ
現時点ではどちらも無分配となっているため十分差別化できています。
特に後者については運用会社も信託報酬も一緒なので、シンプルに分配金が出るか出ないかの違いになっています。
ほぼ同コンセプトのファンドなのに、名前のボリュームが全然違うのはちょっと気になります(笑)
余談ですが、野村アセットマネジメント㈱からはバージョン違いで5種類もの米国配当貴族ファンドが存在しています。
出典「野村アセットマネジメント」
一番上だけシンプルすぎて草
ちなみに投資一任サービス向け(ラップ口座等用)の2種については信託報酬0.3132%となっており、より低コストとなっております(棒読み)
なかなか面白いコンセプト
そこそこ低コストな信託報酬・無理のない分配方針・分配金狙いに合っている連動指数という、マニアックながらもコンセプトがしっかりしている面白ファンドのように見えます。
以前のような人気はありませんが、米国配当貴族指数はそれなりに知名度がありますし、間接的な連続増配銘柄への投資は分配金目的や資産保全という意味では手堅いですからね。
配当利回り2%弱というのは配当狙いの人にとってはやや物足りないですが、個別株やETFの配当水準に合わせて考えれば仕方がないでしょう。
分配金が出るファンドは批判されることも多いですが、その原因は主に以下の4つです。
・分配が多いほど税金面で不利
・高コストなファンドが多い
・タコ足分配が日常茶飯事
・投資対象がハイリスクすぎる
本ファンドは税金面以外の3つに関しては十分クリアできているので、数少ないまともな分配型ファンドと言えそうですね。
つみ次郎自身は分配金目的で投信を選ぶこと自体あまりオススメできませんが、米国株ファンドから安定した分配金を得たいという人には悪くない選択肢だと思います。
米国個別株や海外ETFと違い、米ドルではなく円で受け取るのも大きなメリットですね。
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