アフラック(AFL)分析
シーゲル二郎です。
今回はアフラック(AFL)を分析していきます。
大丈夫です、あなたが頭に思い浮かべている企業であっています。
連続増配…34年
S&P格付…A-
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
???「今はいいよね、アフラックがあるもん。」
鳥 「アフラック!」
白い鳥と黒い鳥が出てくるCMで有名な保険会社です。知らない人はいないと思いますが、参考にホームページを載せておきます。
外部リンク「アフラックダックの部屋」
非常に馴染み深い保険会社で、日本企業だと思っていた人は手を挙げてください。
シーゲル二郎(^o^)丿
れっきとした米国企業です。
このグラフに間違いはありません。おったまげーかと思いますが、米国企業なのに売り上げの大半が日本という面白い企業です。
外部リンク「医療保険の選び方、比較とおすすめ」
日本でのシェアも1位で、上場先がアメリカにある日本企業といっても差し支えません。非常に珍しいですね。
また、がん保険を初めて販売した保険会社でもあります。日本のがん保険契約の8割近くがアフラックで、独り勝ち状態です。
リーマンショックでへこんでいますが、すぐ回復しました。その後は横ばいです。
2011~2012年は、東日本大震災により保険の重要性が見直され、契約数が伸びたようです。それを除けばあまり成長しておらず、横ばいです。投資CFが少ないので、営業CFが丸々フリーCFになっています。
配当性向はほとんど30%を切っており、今後も問題なく増配は継続できそうです。利益は安定しているので、増配率を上げてほしいところです。
自己資本比率が低いのが気になりますが、リーマンショックを経験してこの安定具合なので、まぁいいでしょう。ROEは標準的ですが、ブレが少なく好感が持てます。
現時点報(2017/8/28)
株価…80.91ドル
PER…11.83倍
配当利回り…2.13%
連続増配…34年
リーマンショックで一時20ドルを切り、現在は80ドルと4倍に成長しています。株の醍醐味でもあり恐ろしさでもありますね。アフラックの場合、業績の落ち込みは少なかったので、完全に金融セクター投げ売りでバーゲンセールだったようです。お買い得でしたね。
現時点でもPERは12倍を切っており、割安かと思います。がん保険に入っている人は合わせてAFL株も買ってみてはいかがでしょうか。
米国に上場する事実上の日本企業であり、とても面白い銘柄です。業績も成長性は低いですが、安定性はそこそこでいい感じです。
ただ、日本は少子高齢化が進んでいるので、契約件数の増加は難しいでしょう。また、日本人は保険にお金を使いすぎだとよく言われており、保険の見直しがプチブームになっています。ライフネット生命などの、ネット販売が増加したのも向かい風です。そのため、7割を占める日本部門の縮小は避けられないでしょう。
また、日本人相手の商売ということは、売上の多くが円であり、我々日本人にとっては通貨分散にならないことも大きなデメリットです。
魅力的な銘柄ではありますが、日本人がわざわざ保有する必要はないでしょう。増配余力自体はたっぷりあるので、配当貴族の一員としてなら十分な資格はあるでしょう。