積立NISAで買ってはいけないもの

つみたて次郎です。

前回の記事では、積立NISAで買うべき商品について紹介しました。

今回は、買ってはいけない商品について紹介します。

積立NISAでは現在100を超える投資信託から選ぶことができます。日本で販売されている投資信託全体では5,000種類を超えるといわれていますので、そのうちたったの2%です。

ですが、本当に突き詰めていけば、さらに絞ることができます。避けるべき主な商品は次のようなものです。

①信託報酬が高いインデックス型

②バランスのおかしいバランス型

①のほうは当然ですね。インデックス投資信託であれば、同じ指数に連動する商品なら信託報酬が低いほどいいです。総資産額などを考える必要もありますが、新規商品も多いので、あまり気にしなくていいと思います。

②については、少しおかしいと思うものが3つあったので紹介します。

 

買ってはいけない①
世界経済・インデックス・オープン(債券シフト型)

この前の記事でも散々な評価をしたこの子です。

この商品は、株式と債券の比率を25:75とする投資信託で、債券重視の商品です。この時点で長期投資向けとはいいがたいのですが、内訳がひどいです。

出典「三井住友トラスト・アセットマネジメント」

先進国債券と新興国債券合わせて70%を占める、超ド級のポートフォリオです。

この比率はGDPなどを基準として決められているので、今後は新興国が先進国より多くなる可能性も高いです。

どちらにせよ、債券は長期投資ではほぼ不要な存在です。

債券なので、期待できるリターンは低く、インフレに弱いのは国内債券と同じです。

ですが、外国債券の場合は為替リスクを背負うことになるので、ブレ幅は大きいです。特に新興国債券は、現地通貨建てになっているため、為替変動により大きく評価額も変わります。

債券の役割は、株式と組み合わせてポートフォリオのリスクを減らすことです。外国債券は、他の資産と違う動きをすることによる分散効果を期待できますが、リスクに対するリターンが割に合いません。

参考記事「外国債券不要論を発表する!

そのため、外国債券は不要か、スパイスとしてほんの一部でいいはずです。この投資信託は、外国債券の比率が70%もあるので、単体では保有できないポンコツです。

使い道としては、この投資信託を外国債券ファンドだと考えて他の投資信託のサポートとして利用することです。

ですが、メインになれないバランスファンドという悲しい立ち回りになります。信託報酬は0.486%と、債券ファンドとして考えると高めになります。

このシリーズには、株式と債券の比率が半分ずつのものと、株式比率が75%になっている株式シフト型があります。

株式シフト型は、この投資信託と反対の比率になっていて、つみたて次郎が選ぶ「積立NISAで買うべき商品」にも選ばれています。

 

買ってはいけない②
iFree 8資産バランス

知ってる人は知ってる訳アリ商品です。

いわゆる8資産均等バランスに分類される商品です。

このように、8資産クラスを均等に保有するスタイルです。ピザ食べたい

この手の商品は各社から多数販売されているのですが、このiFree 8資産バランスは、信託報酬が最安クラスになっているうちの1つです。

ですが、「iFree 8資産バランス」は少し特殊な部分があります。

それは、新興国株式のベンチマークが普通のインデックスではないということです。iFreeは、「FTSE RAFI Emerging markets Index」をベンチマークにしています。

その他2つは、RAFIがついていないものをベンチマークにしています。

RAFIがついているものは、いわゆるファンダメンタルインデックスとなっており、企業の経営状況や利益水準などをもとにウェイト付けされているのが特徴です。

ファンダメンタルインデックスは、通常の時価総額基準インデックスに比べると売買コストが多くかかりがちです。また、厳密にはインデックス(市場平均)にならないので、市場平均にボロ負けする可能性もあります。

もちろん市場平均を超えるかもしれませんが、わざわざインデックス投資信託を選んでいるのに、そんな冒険をする必要はないでしょう。

買ってはいけない③
たわらノーロード バランス(8資産均等型)

上記と同じ8資産均等型ですが、こちらにも少し特殊な部分があります。

それは、新興国債券部分が米ドル建てになっているということです。

通常新興国債券の場合、それぞれ新興国通貨建てになっていることが多いです。(ブラジル国債であればレアル建て)

この「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は、新興国通貨建てではなく米ドル建てになっているので、ドルに対する為替リスクを負う形になります。

もちろん新興国通貨よりもドルのほうが為替は安定していますが、新興国債券という資産は本来安定を求めるようなものではありません。

8資産均等バランス型は、そもそもリスク軽減のための分散投資というよりも、8つの資産が別々に動くことで発生するリバランスボーナスを期待するような意味合いが大きいので、新興国通貨建てのほうが好ましいのではないかとつみたて次郎は考えています。

ちなみに8資産均等型で積立NISA対象の有力商品は次の通りです。

ファンド名 信託報酬
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.2268%
つみたて8資産均等バランス 0.2376%
たわらノーロード バランス(8資産均等型) 0.2376%
iFree 8資産バランス 0.2376%

 

この中ではクセがなく、信託報酬が最安値であり、さらなる引き下げも期待できる「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」が有力候補になるかと思います。

 

まとめ

今回3つの商品について批判的な内容を書かせていただきましたが、正直なところいずれも明らかな欠陥商品ではなく、むしろ積立NISA対象商品の中では上位に入るくらいのポテンシャルはあるかと思います。

「買ってはいけない」というより「一見良さそうだけどクセが強くてオススメできない」くらいのニュアンスだと考えていただければと思います。

積立NISAは金融庁が定めた基準を満たす優良商品のみという建前にはなっていますが、今回紹介した商品と比較にならないくらいの欠陥商品は多数紛れています。

積立NISAといえど、最低限の目利きは必要になりますので、しっかり勉強していきましょう。

オススメ商品の記事もありますのでよろしければどうぞ。

参考記事「積立NISAで買うべき商品を紹介する!

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つみたてNISAオススメ商品

 

積立NISAで買ってはいけないもの” に対して 2 件のコメントがあります

  1. Asakaze-Fuji より:

    SBI証券のiDeCoだとまだまともな内容かつ低コストのバランスファンドはiFree8資産しか無いんですよ……
    つみたてNISAなら仰せのeMAXISslimとか簡単に使えるんですけどね。

    自分は8資産それなりに積み立てている身です。直近の成績はなんかiFreeの方が良いらしい。
    今後は不明でしょうが。

  2. つみたて次郎 より:

    私もiDECOはSBI証券です(選択はiFreeNYダウ)
    iFree8資産もクセが強いだけで決して悪い商品ではないですからね。新興国株も8分の1だけですし、プラスに働く可能性もかなり高いです。
    とはいえ、バランスファンド含めSBI証券はiDECOが貧弱すぎますから、もう少し頑張ってほしいですね。

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