バリュー投資の不調とアンダーパフォーム戦略に対する見解
つみたて次郎です。
ツイッターで興味深い画像を見かけたので紹介します。
バリュー投資家、インデックスに対して、かなり運用成績が悪くなっています。
反対にグロース投資家は、インデックスをアウトパフォームしています。
赤線がグロース、青線がバリュー。上がるほどインデックスに対して成績が良い事を示す。 pic.twitter.com/DiuYjHqht2
— やっぱり婚活 (@yossy_etf) 2019年4月7日
しばらくバリュー株の調子が悪いですが、こうやって視覚的なチャートで見ると分かりやすいですね。
ITバブルやリーマンショックを境に有利不利が変化しているように読み取れます。
ちなみにつみ次郎が投資しているVTV、楽天VYM、米国配当貴族もバリュー寄りの指数に投資するファンドですので、結果としてアンダーパフォーム次郎になっていることになります。
例えばVTVの場合、米市場全体をカバーするVTIと比べると以下のようなチャートになっています。
じわりじわりアンダーパフォームしています。
さらに対となるグロース系ETF、VUGと比較するとさらに悲惨です。
去年の暴落相場で多少差は縮みましたが、今後また広がってしまう可能性も高そうです。
バリュー株投資への評価
「バリュー株投資の時代は終わった」という議論は興味深いですが、つみ次郎の見解としてはざっくりこんな感じです。
バリュー株投資は今後も有効だと思うが、グロース株投資に対する優位性は過去より縮まっていくはず。
バリュー株投資は上昇相場でリターンを上げるのではなく、下落相場でのダメージを抑えることでトータルリターンを底上げするのが基本的な方針です。
もし本当にバリュー株投資がダメになったとすれば、「長期的な下落相場でじわじわアンダーパフォーム」してしまった時ではないかと思います。
もっとも、それに気づいた時にはもう手遅れなんですけどね(笑)
だから上昇相場で置いてきぼりにされるのはさほど深刻な問題だとは考えていません。
ちなみにつみ次郎はバリュー株に期待しているというよりも「高PERで人気が過熱している一部のグロース株が市場平均を引き下げる」と考えている過激派ですので、グロース株のウェイトを下げたいからバリュー系ファンドに投資しているという捻くれた考え方をしています(笑)
また、仮に今後バリュー株投資が復活して優位性を取り戻すことになったとしても、以前ほど大幅なプラスリターンを叩き出すのは難しいのではないと思います。
なぜならインターネットやAIの発達等で、幅広い投資家が瞬時に情報を共有できてしまう環境が進化しつつあるからです。
この傾向が行き着く先は割安株・割高株という境の消滅であり、これまで以上に他の投資家を出し抜くのが難しくなると考えています。
もしそうなればインデックス投資最強という結論になってしまうのですが、人間が感情で動く生き物である以上アノマリーがきれいに消滅してしまうことはないと思います。
情報収集が難しく大口投資家が手を出しにくい小型株や新興国株などのジャンルで個別株を分析すれば旨みのある企業も多数見つかりそうですが、つみ次郎にはできそうにないのでパスです。
インデックス投資とバリュー株投資の中間を狙うという意味で、バリュー系インデックスファンドという妥協案につみ次郎はたどり着きました(泣)
過去成績と最近の成績でパターン分けしてみる
市場平均という名の化け物に勝つため、多数の投資戦略が考案され続けてきました。
広義の意味ではバリュー株投資やグロース株投資もそのスタイルの1つといえます。
しかし当然ながらあらゆる戦略が今後も有効であるかは分かりません。また、過去は冴えなかった投資法が今後は化ける可能性もあります。
また、時間軸を区切れば投資成績の優劣というのは変わってしまいます。
過去の時間軸で分けると、次の次の4パターンに分類することができます。
①過去の成績も良くて直近の成績も良い
→実績に裏付けされた最高の選択肢になりうる
→注目されてみんなマネしだすので今後はダメかもしれない
②過去の成績は良いが直近の成績は悪い
→今後復活するなら絶好の投資タイミング
→これまで成績が良かったのは偶然だったのかもしれない
③過去の成績は悪いが直近の成績は良い
→これまでの傾向が変化するなら流れに乗るチャンス
→直近がたまたま良い時期だっただけなのかもしれない
④過去の成績は悪くて直近の成績も悪い
→誰も注目しないので超割安になっているかもしれない
→根本的に問題を抱えた方法なのかもしれない
それぞれプラス思考とマイナス思考の感想をつけてみました。
このように分類していくと、つみ次郎は現在②過去の成績は良いが直近の成績は悪いを重視している投資家ということができます。
つみ次郎の中では②→①→④→③の順番で優先していきたいので、むしろバリュー株が最近不調なのはプラス材料と考えることもできます。
逆にバリュー株が今後復活して称賛されまくるような時が来たら、その時が本当のバリュー株崩壊の始まりなのかもしれません。
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バリュー次郎