【S&P500・MSCIコクサイ】つみたてNISA対象商品にETFが4本追加されました【ACWI・エマージング】

つみたて次郎です。

つみたてNISAのイメージキャラクターであるつみたてワニーサ🐊より、対象商品追加についてお知らせがありました。

 

具体的には、以下8商品が追加されます。

 

・野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2030
・野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2040
・野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2050
・野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2060

・上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本
・上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)
・上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
・上場株式インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)

 

前者4つについては、野村アセットマネジメント㈱が運用するターゲットイヤー型投資信託となっています。

2060については2019年9月30日に設定されたばかりの新商品で、それ以外については元々野村資産設計ファンド(DC)20XXとして運用されていた商品が改名されたものです。

つみたてNISA対象になったファンド特有のネームロンダリング

信託報酬はいずれも0.462%(目標年度以降は0.418%)とやや高く、純資産総額はいずれも1億円に届いていないという有様です。

中身についても国内株式多めのオーソドックスなターゲットイヤーファンドなので、わざわざこれらを選ぶ必要はありません(辛辣)

それはさておき、後者のETF4種類についてが本記事のメインテーマです。

それぞれ日興アセットマネジメント㈱が運用している国内ETFです。

つみたてNISA=投資信託というイメージが強いですが、実は一部の国内ETFにも投資することができます。

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しかし、これまでは以下の3つしか対象商品になっておらず、いずれも国内株式指数に連動するものなので、つみたてNISAで国内ETFに投資している人はあまりいないと思われます。

 

・ダイワ上場投信ートピックス
・ダイワ上場投信ー日経225
・ダイワ上場投信ーJPX日経400

 

しかし今回、MSCIコクサイやS&P500などといった国際分散派・米国重視派に人気の高い指数に連動するETFが続々追加されましたので、多少は存在感を示すことになりそうです。

今回新規追加されたETF4種についてデータをまとめてみます。(2019/9/30現在)

投資信託・ETFという違いはありますが、参考に同指数に連動しているeMAXIS Slimも併記しておきます。

 

・上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本
→eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

・上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)
→eMAXIS Slim 先進国株式ファンド

・上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
→eMAXIS slim 米国株式(S&P500)

・上場株式インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)
→eMAXIS Slim 新興国株式ファンド

 

項目 ACWI KOKUSAI S&P500 エマージング
ティッカー 1554 1680 1547 1681
投資先 全世界株
(除日)
先進国株
(除日)
米国株 新興国株
信託報酬 0.264% 0.264% 0.165% 0.264%
純資産額 43億円 139億円 83億円 61億円
信託財産
留保額
0.3% 0.3% 0.3% 0.3%
分配金
利回り
0.16% 1.17% 0.45% 0%
1口株価 2,085円 2,452円 3,515円 1,351円

 

うーん、全体的に悪いファンド達ではありませんが、国内投信より信託報酬が高いのは致命的ですね。

各金融商品の特性を踏まえると、信託報酬は国内投信>国内ETF>海外ETFとなるのが普通ですが、eMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>ニッセイといった超低コスト投信の台頭により、逆転現象が起きています。

幸い1口当たりの株価は低いので小額からでも積立しやすくなっていますが、分配利回りは非常に低いです。1681にいたってはゼロ!

つみたてNISA自体は配当金投資にあまり向いていませんが、分配利回りがもっと高ければ一定の需要があったのではないでしょうか。

利便性に優れ税の繰り延べ効果が期待できる投資信託・圧倒的な低コストと純資産額を誇る海外ETFの間に存在するのが国内ETFと言えますが、つみたてNISA抜きにしても存在感が薄くなりつつある現状では、今回の採用をきっかけに乗り換えする人はほぼいないのではないかと思います。

逆に、元々一般NISAや特定口座等で上記の国内ETFに投資していた人は、つみたてNISA枠にぶち込んで残り余った端数については投信で埋める…みたいな選択肢が増えることになりましたね。

つみたてNISA制度に大きな影響を与えるとは考えにくいですが、ETFの組み合わせだけで様々なアセットアロケーションを再現できるようになったというのは大きな進歩と言えます。

これをきっかけに、国内ETFのさらなる充実、そしてゆくゆくは海外ETFにも直接投資できるような制度環境が整ってくれたらいいなとひそかに願っています(笑)

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