投資信託最大のメリット

シーゲル二郎です。

現在個人投資家の間では、ETF(上場投資信託)が人気です。手数料や税金が安く済み、市場でいつでも売買できて、情報公開がしっかりしているところが魅力です。

では、今までの伝統的な投資信託は、沙汰されてしまうのでしょうか。

投資信託のメリットは、金額で指定して購入できるので、ガソリンの給油みたいに、1,000円分欲しいなどといった注文ができます。毎月いくらずつ自動積み立てということも簡単にできます。しかしETFでは、市場で売っている金額で買うことになるので、中途半端な金額になるし、海外ETFであれば、ドルに換算して考えなければいけません。また積み立てや、配当金再投資も手動でやらなければいけません。

ただ、これらのメリットは手間を減らせるだけで、リターンに影響するメリットではありません。

しかし、もう一つ決定的なメリットがあります。それは、配当金再投資を、「課税される前の金額で」再投資できることです。ETFだと、株式と同じく配当金を受け取るときに20%引かれてしまうので、残りの80%を再投資することになります。(海外税は無視します。)

しかし、投資信託であれば、配当金は受け取ることなく、次の運用に回されるので、配当金の課税がされません。その配当金は、値上がり益により還元され、税金も売却するときのみかかります。投資信託は、インカムゲインをあたかもキャピタルゲインのように扱うことができるのです。税金の支払いを遅らせることで、リターンを大幅に上げることができます。

ただ、それを差し引いても、信託報酬の安さ、流動性の高さを考えれば、ETFのほうが総合的には優秀です。確定拠出年金と積立NISAの枠をすべて投資信託で埋めた人は、ご褒美としてETFを買えばいいと思います。

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