投資信託保有でもらえるポイント還元について比較
つみたて次郎です。
ネット証券の多くでは、投資信託の保有額に応じてポイントがもらえるサービスが導入されています。
株式やETFの場合、売買手数料や為替手数料などが証券会社を比較する時の基準になりますが、投資信託の場合は現在多くがノーロード(売買手数料無料)になっています。
また、円建てで売買するため為替手数料もなく、各社コスト面では横並びとなっています。
そのため、投資信託をメインにするのであればポイント還元サービスが大きなポイントになります(ギャグ)
今回は、下記5社のポイント還元サービスについて簡単に解説していきたいと思います。
・楽天証券
・SBI証券
・松井証券
・マネックス証券
・カブドットコム証券
目次
楽天証券(ハッピープログラム)
楽天証券では、楽天銀行との連携(マネーブリッジ)を行うことで「ハッピープログラム」にエントリーすることができます。
楽天関連サービスで広く利用できる楽天スーパーポイントをザクザク貯めることができ、1ポイント=1円として投信買付に充てることもできます。
投資信託保有でもらえるポイントは、残高10万円ごとに毎月4ポイントとなっています。
年間だと48ポイント、還元率に直すと年間0.048%となります。
還元率自体も十分高いうえに、ほぼ全ての投資信託が対象になっているため、eMAXIS Slimや<購入・換金手数料なし>ニッセイのような超低コストファンドでもしっかり付与されます。
外部リンク…楽天証券(公式サイト)
SBI証券(投信マイレージサービス)
SBI証券では、投資信託の月額平均保有金額に応じてSBIポイントがもらえる「投信マイレージサービス」があります。
SBIポイントはTポイントやnanacoポイント等に交換することができます。
現金化することも可能ですが、その場合減価交換になってしまうので少しもったいないです(住信SBIネット銀行に振り込む場合1ポイント=0.85円で換金)
基本的には残高1,000万円未満の場合は年率0.1%、1,000万円以上の場合は年率0.2%となっています。
ただし、低コストファンドについては銘柄ごとに年率0%・0.03%・0.05%のいずれかに指定されており、残高にかかわらず一定です。
インデックスファンドを中心に選ぶ場合は、還元率は最大0.05%と考えていいかもしれません。
ポートフォリオの内容によっては前述した楽天証券よりも高い還元率となります。
外部リンク…SBI証券(公式サイト)
松井証券(ポイントプログラム)
松井証券では、投資信託の月額平均保有金額に応じて松井証券ポイントがもらえる「松井証券ポイントプログラム」があります。
2018年11月に導入されたばかりで、貯まった松井証券ポイントは指定商品やアマゾンギフト券と交換できます。
またポイントを投信積立に利用することもできますが、なぜかひふみプラス・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の3銘柄に限定されています。
還元率は年間0.1%となっています。
ただしこちらも低コストファンドは例外になっており、指定銘柄の場合はポイント還元なしとなります。
上記3銘柄の中でポイント付与されるのはひふみプラスのみとなっており、少し分かりづらいです。
マネックス証券(マネックスポイント)
マネックス証券では、投資信託の月額平均保有残高に応じてポイントがもらえるサービス(名称なし)があります。
貯まったポイントは証券口座内で売買手数料に充当できたり、Tポイント・nanacoポイント・WAONポイント等に交換できます。
ノーロード投信であればそもそも売買手数料がゼロなので、後者のポイント交換が主な活用先となります。
還元率は年間0.08%となっていますが、やはり低コストファンドはポイント付与対象外になっています。
外部リンク…マネックス証券(公式サイト)
カブドットコム証券(毎月ポイント)
カブドットコム証券では、投資信託の月額平均保有残高に応じてポイントがもらえる「毎月ポイント」というサービスがあります。
名前の通り毎月ポイントをもらうことができ、保有額100万円につき1ポイント付与されます。
ただし全体の保有額が3,000万円以上の場合、100万円につき2ポイントになります。
3,000万円未満の場合は年間0.12%、3,000万円以上の場合は年間0.24%となります。
100万円単位でのポイント付与であるため、ある程度保有額が大きくないと切り捨てされてしまう点には注意です。
ポイント交換先も現時点では100ポイント→現金1万円の交換のみとなっていますが、今後拡大していく予定のようです。
名称に「毎月」と強調されていますが、基本的には他社でもポイント付与タイミングは毎月なので一緒です。
還元率は最強クラスですが、やはり低コストファンドは除外されています。
外部リンク…カブドットコム証券(公式サイト)
各社の最大還元率
各社の最大還元率と、低コスト投信における還元率をまとめていきます。
証券会社 | 基本還元率 | 低コスト投信 |
楽天証券 | 0.048% | 0.048% |
SBI証券 | 0.1~0.2% | 0~0.05% |
松井証券 | 0.1% | 付与なし |
マネックス証券 | 0.08% | 付与なし |
カブドットコム証券 | 0.12~0.24% | 付与なし |
低コストファンドで揃えるのであれば、楽天証券とSBI証券が有利です。
それ以外の場合、単純な還元率だけで考えれば保有額に応じて次のような棲み分けになります。
保有額 | 証券会社(還元率) |
1千万未満 | カブドットコム証券(0.12%) |
1千万~3千万 | SBI証券(0.2%) |
3千万以上 | カブドットコム証券(0.24%) |
ただしカブドットコム証券は100万円単位でポイントが付与されることや、現時点では100ポイント貯めるのにかなり時間がかかるため、投資額がかなり多い人でないと恩恵を受けるのは難しいかもしれません。
ポイントをうまく活用する
もらえるポイントをうまく活用できれば、実質的な信託報酬還元サービスとみなすことができます。
ポイント制度は常に改悪・廃止の可能性がありますが、オマケ程度に考えるのであれば十分すぎるサービスです。
ポイント目当てに余計な投信を買付したりするのは本末転倒ですが、予め買付する投信が決まっているのであれば一番オトクな所を選びたいですね。
超低コストファンドなら楽天証券orSBI証券の二択ですが、それ以外の優良ファンド(セゾン投信、ひふみ、配当貴族、iFree NEXT、eMAXIS Neo等)も多数あります。
「少し割高なファンドのコストを下げる」という役割を持たせるのであれば、選択肢は意外と広いのではないかと思います。
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ポイント次郎
SBIは1ポイント=1円でないことにも言及した方がよいです
SBIポイントはnanaco、Tポイント交換の場合1ポイント=1円でよいのでは?
現金化する場合は減価交換になるので、その旨追記しました。