シャーウィン・ウィリアムズ(SHW)分析
シーゲル二郎です。
今回は、シャーウィン・ウィリアムズ(SHW)を分析していきます。
塗料メーカーで全米トップです。
連続増配…38年
S&P格付…A
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
塗料メーカー3強の一角です。他には、PPGインダストリーズ(PPG)とアクゾノーベル(オランダ)がいます。2016年には、米国大手バルスパー社の買収を発表したことで、世界トップクラスに躍り出ました。
同じ配当貴族の塗料メーカー、PPGインダストリーズは海外売上比率が半分を超えていたのに対し、こちらは米国内が主になっています。
PPGに比べると、買収による事業拡大もゆるかやに進んでいます。リーマンショック後は利益は落ち込んでいますが、その後回復しており、売上も右肩上がりで美しいです。
文句なしに美しいです。投資CFが非常に少なく、フリーCFを多く生み出すことができています。営業CFマージンは10%前後で推移していて安定しています。
増配率もそこそこありますが、利益の伸びが素晴らしいです。今後も増収増益が見込まれており、配当余力は万全です。
PPGと同じく自己資本比率が低いです。理由は不明ですが、ROEは合わせて急上昇しているので、業績悪化によるものではないようです。
現時点情報(2017/8/31)
株価…338.00ドル
PER…26.93倍
配当利回り…1.01%
連続増配…38年
PERは26.93倍と割高です。配当利回りが1%と、非常に低いです。あまり買いたくありません。
PPGインダストリーズと同じ塗料メーカーで、配当貴族ということで比較してしまいがちです。大きな違いは、PPGが海外の割合が多く、こちらSHWは米国内事業がほとんどということです。シーゲル二郎的には、もちろん海外展開しているPPGのほうが、地域や通貨が分散できるので好みです。
しかし、こちらは純利益が非常に安定しています。みんなから嫌われの素材セクター企業ですが、グラフからは素材セクターとは思えないほどの安定感です。米国市場は安定して塗料も消費しまくるのでしょうか。
また、営業CFマージンも10%前後で、意外と儲かるなという印象です。世界トップクラスのシェア、利益とキャッシュの安定感だけ見れば、非常に良い企業かと思います。
配当利回りが低すぎるので、シーゲル二郎はわざわざ選びませんが、配当貴族の資格は十分ありそうです。今後の増配率も期待できそうです。