S&Pグローバル(SPGI)分析
シーゲル二郎です。
今回は、S&Pグローバル(SPGI)を分析していきます。
金融に関する情報サービス提供の会社です。投資家なら必ず避けては通れません。
連続増配…44年
S&P格付…不明
採用インデックス
・米国配当貴族指数(S&P500配当貴族指数)
・S&P500
登場してしまいました。3大格付会社の1つであり、さまざまな株価指数を提供している投資家の親玉です。いつもお世話になっております。
このブログで頻繁に登場する米国配当貴族指数は、S&P500の派生であり、正しくはS&P500配当貴族指数です。自分自身もちゃっかり入っています。
この会社がなくなってしまえば、シーゲル二郎の配当貴族生活も終わってしまうので、絶対に潰れてほしくない会社です。また、米国株の中心的なベンチマークであるS&P500が万が一消滅してしまったら、世界中の投資家(特にインデックス投資家)が混乱に陥るでしょう。
また、ポンコツサブプライム債にAAAの格付けをつけていたことで、間接的にリーマンショックを引き起こした犯人でもあります。とはいえ、現在ではそんなことは忘れ去られているようであり、格付けへの信頼は厚いです。
リーマンショック犯人の1人ですが、本人は軽傷で済んでいます。金融セクターとはいえ、あくまで調査・情報提供がメインなので、金融危機でも下落しにくいです。ゴールドラッシュの時に道具を売る人みたいなポジションです。
2014年は赤字です。その他も安定しておらず、事業内容を考えると意外でした。
投資CFは少ないです。営業CFマージンは直近では25%ぐらいでしたが、2010年の時には40%を超えていました。ただのぼったくりです。
安定しているのは配当金だけです。増配率もショボいです。
自己資本比率が低すぎです。そのせいでROEがすごいことになっています。あなたの格付けは大丈夫なんでしょうか。
現時点報(2017/8/28)
株価…151.27ドル
PER…17.66倍
配当利回り…1.08%
連続増配…44年
もともとの社名はマグロウヒル・ファイナンシャル(MHFI)だったのですが、変更して今のS&Pグローバル(SPGI)になりました。その後のチャートです。
配当利回り低すぎて話になりません。自社株買いに積極的なのはわかりますが、配当性向をもっと上げてほしいです。配当性向が低すぎれば、連続増配なんて簡単になってしまうので、配当貴族の意味がなくなってしまいます。
事業的には殿様商売なので、確かに営業CFマージンは凄まじいですが、安定していないので不安が残ります。
うーん、金融セクターの中でも優良企業だと思っていたのですが、イマイチです。配当性向が低いのも、一般的には増配余力が残っていて好印象ですが、ここまで配当利回りが低いと考えものです。
米国配当貴族指数を創った親玉なので、あまり強くは言えませんが、控えめに言ってポンコツです。