ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオを斬る!
シーゲル二郎です。
まずはタイトルで吊られた人もいるかと思いますが、斬りませんので安心してください。
シーゲル二郎が良く見ているブログに「ROKOHOUSE シーゲル流ロジカル投資術」があります。
ブログの内容・レイアウトともに素晴らしく、シーゲル二郎が選ぶ№1米国株ブログといっても過言ではありません。
正直なところ、以前は「真面目過ぎるブログだなぁ」と思っていたのですが、GE太郎登場くらいから徐々にギャグの要素が追加され、現在では攻守最強のブログになりつつあります。
そんなブログに昨日、素晴らしい記事が投稿されていたので紹介します。
市場平均越えの回答になりうる素晴らしいポートフォリオ。
普通の海外ETFすらまともに買えないシーゲル二郎にとっては夢のまた夢だ(泣) https://t.co/DivDm0yBW2— シーゲル二郎 (@siegeljiro) 2017年12月9日
レバレッジETFを駆使し、ミドルリスクハイリターンともいえるポートフォリオを考えたようです。
リスクに対するリターンが非常に優れています。
単純に考えれば、期待値の高い株式に100%を割り当てるのが最も高リターンと思われます。
しかし、さらに良い方法があります。
基本的に株式と債券は逆相関になっているので、組み合わせることでリターンは株式100%に劣ってしまうがリスクは格段に抑えることが可能です。
そこで考えられたのが、「分散投資でリスクリターンを改善したポートフォリオにレバレッジをかける」という発想です。
この方法で最も成功したといえるのが、ヘッジファンドの帝王と呼ばれるレイダリオ氏です。
株式の下落をカバーできるほどの債券や、金などの相関性の低い金融商品を多数集め、「異様にリスクの低いポートフォリオ」を組むことを得意としています。
これにレバレッジをかけてやれば「ミドルリスクハイリターン」の完成です。
かの有名なバフェット氏も、バークシャーハサウェイ(BRK.B)を経由して同じことをしています。(本人は否定していますが)
保険会社を通じて保険者から掛金を先に預かり、それを株価が安定している大型ディフェンシブ株に投資することによって、実質的にレバレッジ投資を行っています。
分散投資によるリスク軽減効果は、投資の世界で数少ない「フリーランチ」であり、そのタダ飯を何倍にも増やしてたくさん食べようとしているのがこの戦略です(笑)
最初に紹介した「ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ」も、基本的な考え方は一緒です。
以下の3つの商品を組み合わせて実現しています。
ティッカー | 投資先 |
SPXL | S&P500(レバレッジ3倍) |
TMF | 米国長期債(レバレッジ3倍) |
BND | 米国債総合(レバレッジ1倍) |
それぞれの相関性などを計算し、リスクを打ち消しあいつつレバレッジでリターンを稼ぐことにより、米国市場平均を超えるリターンを生み出しています。
リスク許容度によって3パターンありますが、いずれもリスクとリターンのバランスに優れています。
ただし、レバレッジETFは値動きも激しいので、リバランスによる管理が非常に大事になります。
また、あくまで過去の結果に基づいてのリスクリターンであるため、仮に株式と債券が同時に大暴落するという状況が発生した場合、壊滅的なダメージを受けてしまう可能性があります。
有事の際には臨機応変な対応が必要な場合もあり、レバレッジETFの複雑さもあってかなり上級者向けの内容です。
レバレッジETFは、事実上借金して投資できるツールと言い換えることができます。その一方、値動きが単純に2倍3倍になるわけではないし、コストもかなり高いです。
このような様々な特徴を理解していなければ、危険なツールにもなりかねません。
ブログの最後にも述べられていますが、数字で表せない本当のリスクをしっかり考えていくことが大事ですね。
シーゲル二郎はそもそも海外ETFすら買えない貧乏人なので関係ありませんが、真似するのは難しいなと思いました。
「リスクを抑えてレバレッジ」という原理そのものは単純に理解できるし、かなり興味はあったので、今回の記事はとても衝撃的でした。
ただ、それを根本から理解するのは今のシーゲル二郎では到底不可能です。
何年かかるか分かりませんが、「シーゲル二郎式 可変レバレッジド・ポートフォリオ」を将来組めるように、知識と資金を蓄えていきたいと思います。
外部リンク「ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ」
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