日銀とETFと、時々、信託報酬
つみたて次郎です。
興味深い記事があったので紹介します。
参考記事…もはや隠れ税金? 年550億円の信託報酬は国民負担、大手3社がボロ儲けという日銀ETF購入の「闇」
ようするに日銀が持ってるETFの信託報酬高スギィ!という話ですね。
そのコストは巡り巡って我々国民が負担することになるようです(絶望)
「運用開始時期が早かった経緯もあるので、日銀が高コストETFを中心に保有している現状を一概に批判できるものではない。」というフォローを入れつつも大手運用会社の高コストETFばかり保有していることに対して不満を述べています。
S&P500ETFにおけるSPY・国内インデックスファンドにおけるeMAXIS(Fat)あたりをイメージすると分かりやすいです(煽)
高コストなファンドを持っている人(機関)がいたらすかさず調教♂しましょう(インデックス投資家の鑑)
まぁ日銀が持っているのはTOPIXや日経平均に連動するETFですが、信託報酬は結構バラバラですね。
元記事を見る限りでは、最も高いETFでも0.225%と絶対的に見れば十分低いですし、日銀保有ETF全体で見た場合の信託報酬も550億円÷37.7兆円=0.146%に過ぎませんのでそこまで大きな問題ではないとつみ次郎は考えています。
いっそのこと日銀が直接個別株買ってパッシブ運用すれば信託報酬ゼロで済みますね(市場壊れる~♂)
↓↓神は言っている…ここで終わる記事ではないと(広告の下に続きます)
むしろ問題なのは、日銀の信託報酬に対する意識です。
一部引用します。
6月末時点の試算では、これまでに負担した信託報酬は1700億円を超え、向こう1年間では550億円(1日当たり約1.5億円)に上る。買い入れを続ければ当然、信託報酬の負担も増える。日銀は「ETFの分配金で信託報酬を賄えている」と説明するが、「賄えればよい」のか。分配金を含むETFの運用成果(コストを除く)は各社でほぼ差がなく、コストが低いに越したことはない。要は費用対効果の問題だ。
出典「エコノミストonline」
分配金でカバーできるからセーフ…どこかで聞いたことがあるフレーズですね(笑)
ウェルスナビの分配金で信託報酬払えるから実質タダ理論ホントすこ🤤
— つみたてバニーサ🐰 (@pachinkas_usagi) January 23, 2019
ウェルスナビの手数料は分配金と相殺すれば実質無料なんですけど?!
— つみたてバニーサ🐰 (@pachinkas_usagi) December 8, 2019
分配金で相殺出来るからセーフ🤗
— つみたてバニーサ🐰 (@pachinkas_usagi) September 13, 2019
※今は亡き兎による素晴らしいツイートの数々。
さすがにこの弁解はまずいですよ♂
この理屈だとETFの分配金水準(今だと2%くらい)までの信託報酬は正当化できてしまうことになりますからね。
「ウチは十分低コストでやっとるわワレェ!」と突っ撥ねてほしかったところです。
出典「crim」一部加工
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一番いいETFを頼む
週刊エコノミストの記事の「運用大手3社のETF」ってどこなんでしょう。
バンガード・ブラックロック・ステートストリートですかね。
>>らっきぃ様(入力ミス?)
多分国内ETFの話だと思うので野村・大和・日興と勝手に予想してみます(笑)
入力ミスです…
「ETFの分配金で信託報酬を賄えている」という考えは、意外と多くの人が持っていると思います。投資を始めた頃は、国内ETFから「分配金利回りー信託報酬」が最も大きい物を抽出して、買おうかどうか悩んでました。結局、バンガードについて知ることができ、国内の高配当ETFには手をだすことは無かったです。
>>らっきょ様
「分配金利回り-信託報酬」という式は一瞬納得させられてしまいそうな説得力がありますねw
分配金はプラス面・信託報酬はマイナス面という対に結びつけやすい点が誤解を生んでいるような気がします。