楽天証券とSBI証券で受付が始まった「NISA即日買付(簡易NISA口座)」について解説
つみたて次郎です。
つみたてNISAや一般NISAをこれから始める場合、まずは1つの証券会社を選びNISA口座を開設する必要があります。
そして従来は、税務署での確認作業があるため実際にNISAで取引できるまで1~2週間ほどかかってしまうという事情がありました。
この問題を解決するために確認作業を簡略化したNISA口座開設方法が誕生し、現時点では楽天証券とSBI証券で受付がスタートしてます。
外部リンク…2019年1月開始!NISA即日買付制度対応で申込から取引までがスピーディーに(楽天証券)
外部リンク…SBI証券、「簡易NISA口座開設」の受付開始のお知らせ
楽天証券では12月29日※、SBI証券では12月18日より受付がスタートしています。
※状況によっては1月4日以降になります。
ただし制度自体が始まるのは2019年1月以降ですので注意してください。
それぞれ表現が「NISA即日買付」「簡易NISA口座」と若干違いますが、同じ制度を意味しています。
参考に楽天証券の場合、次のように必要日数が短縮されることになります。
出典「楽天証券」
既に楽天証券に口座を持っているがまだNISAを利用していない場合、即日買付制度を利用することでその日にNISAで取引が可能になります。
出典「楽天証券」
まだ楽天証券口座自体を持っていない場合、即日取引は流石に無理ですが大幅に必要日数が減っています。
コチラの場合これからNISAで投資デビューしようとする人が該当するので、投資に対するモチベーションを下げさせないという意味でも大きな進歩ではないかと思います。
せっかく投資を始めようとしているのに、20日間も待たされたらテンションも下がってしまいそうですからね。
どちらのケースでも、従来は税務署での確認(NISA口座が他社で重複していないか等)を行い、問題がなければNISA口座で取引開始という流れでした。
しかし今回の制度導入で、税務署の確認を待たずにNISAで取引が可能になったことで、大幅な期間短縮が実現することになりました。
マイナンバーの導入等で口座の開設状況を把握しやすくなったこともその要因かもしれません。
今後は楽天証券やSBI証券だけでなく、他社も導入していくのではないかと思います。
つみ次郎の見解
NISA口座開設までのタイムラグというのは、地味ながらも大きなデメリットであると考えていました。
特に証券口座も同時に開設する人は、これから投資を始めようとする初心者もかなりの割合で存在していると思われます。
そしてNISAは長期投資を推進する制度であり、最初の取引が大きな意味を持ちます。(売ると枠が減るから方針転換が難しい)
特につみたてNISAにおいては最初の積立設定が今後の運命を決めるといっても過言ではありませんから、一番肝心な時に待たされてやる気を削がれてしまうのは大きなマイナスです。
ちなみに数年前つみたて次郎がNISA口座を開設した時も、そわそわしながらNISA口座解説完了の通知を今か今かと待っていた記憶があります(笑)
今回のNISA即日買付制度(簡易NISA口座開設)の導入でこの問題はほぼ解消されたといえるので、より気軽にNISAを始められるようになったのは高く評価したいですね。
しいて問題点を挙げるとすれば、「NISA即日買付制度」「簡易NISA口座開設制度」というネーミングセンスですね。
「NISA即日買付制度」に関しては、実際に即日NISAを利用できるのは既に証券口座を持っている人に限られますので、制度全体の名称としてはちょっと分かりづらいのではないかと思います。
「簡易NISA口座開設」に関しては、「簡易NISA」という存在しない制度と勘違いしてしまう人もいるような気がします。
あくまで今までと同じNISAを短期間で開設できる制度ですからね。
つみたて次郎としては「かんたんNISA口座開設制度」「スピードNISA口座開設制度」当たりを提案しておきます(笑)
参考記事…つみたてNISA×楽天証券×楽天カードで資産運用
参考記事…【つみたてNISA】楽天証券とSBI証券を比較
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