三菱UFJ国際投信ダイレクト(mattoco)でeMAXIS Slimの直販が開始
Slim次郎です。
2019年3月1日より、三菱UFJ国際投信㈱がインターネットによる投信の直販を開始しました。
外部リンク…投資信託のインターネット直接販売サービスを提供開始「三菱UFJ国際投信ダイレクト(愛称:mattoco)」
サービス名は「三菱UFJ国際投信ダイレクト」となっており、愛称は「mattoco(マットコ)」です。
子育て世代に対する「学資投資」の提案に力を入れているようです。
三菱UFJ国際投信㈱はeMAXIS Slimシリーズの運用会社ですが、これまではネット証券等を通じて販売していました。
ですが今回直販を開始したことにより、運用会社としての側面と販売会社としての側面を併せ持つことになります。
取扱ファンドについて
当然ながら全て自社が手掛ける投資信託になっており、大半はeMAXIS Slimになっています。
取扱本数は17種です。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.1674% |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.1674% |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.1296% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1728% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.15336% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.15336% |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 0.15336% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.17172% |
eMAXIS 最適化バランス(マイゴールキーパー) | 0.54% |
eMAXIS 最適化バランス(マイミッドフィルダー) | 0.54% |
eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード) | 0.54% |
eMAXIS 最適化バランス(マイストライカー) | 0.54% |
eMAXIS 最適化バランス | 0.54% |
これぞ、日本株 | 1.296% |
一番最後に変な名前のアクティブファンドが混ざっていますが、それを除けば少数精鋭なラインナップとなっています。
特にSlimな11種については現時点における投信では最有力候補となっているので、選択肢には困らないでしょう。
最低購入金額は5,000円から
基本的には長期・分散・つみたて投資を推奨しているので、ドルコスト平均法による積立投資が前提になっています。
「いずれも最低購入金額は 5,000 円。少額から投資することが可能です。」との記載がありますが、現在では100円積立が可能なネット証券もありますし、今となってはさほど優位性があるとはいえません。
ライト層をうまく取り込むのであれば、もっと最低金額を低くしてもよかったのではないかと思います。
その一方、将来的にまとまった資産形成をしたいのであればそれなりの金額でやる必要があるのも事実なので、多くの人が無理なく捻出できる金額という意味ではちょうどいいのかもしれません。
コスト面でのメリットはない
現在多くの投資信託が購入時手数料無料(ノーロード)になっており、保有時に発生する信託報酬はどこで買付しても同じです。
そのためどの証券口座で買付してもコストは同じですが、証券会社によっては独自の還元サービスを導入している場合があります。
SBI証券における投信マイレージサービスだったり、楽天証券におけるハッピープログラム、楽天カード決済などです。
なのでmattocoにもそのようなサービスを期待していたのですが、残念ながらこれらに準ずる還元サービスは特にありませんでした。
直販だから信託報酬の直接割引…なんて夢も全く見ていなかったわけではありません(笑)
なので直販でeMAXIS Slimを買うよりも、SBI証券や楽天証券でeMAXIS Slimを買ったほうがオトクという結論になってしまいます。
選択肢を絞るという意味では悪くない
コスト面での優位性はないため、マニアックなインデックス投資家にとっては残念な内容かもしれません。
その一方、「投資対象が厳選されたクセの無い証券口座」という意味では悪くないのではないかと思います。
例えばつみたてNISAやiDeCoなどは、投資対象が限定されるというデメリットがありますが、見方を変えれば選択肢を絞りやすいというメリットにもなります。
mattocoは取扱商品が17本と少数であり、その半数以上がeMAXIS Slimとなっているので、誰が選んでもそれなりのポートフォリオを組むことができそうです。
本来は欲しい金融商品を選ぶ→有利な証券会社を選ぶというのが好ましいですが、まずは一歩踏み出せるかどうかが大切ですからね。
とりあえずmattocoで口座開設→厳選された対象の中から選ぶという流れに価値を見出せるのではないかと思います。
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