ロウズカンパニー(LOW)分析
シーゲル二郎です。
今回はロウズカンパニー(LOW)を分析していきます。
アメリカ2大ホームセンターであり、世界規模でも第2位です。
連続増配…55年
S&P格付…A-
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
連続増配年数は55年であり、配当王銘柄の1つです。
アメリカ2大ホームセンターの1つで、もう片方はホームデポ(HD)です。アメリカではバカでかい家とバカみたいな土地があるので、日曜大工の需要が非常に高いです。そのため、市場規模も日本と比較になりません。
2社で寡占市場を形成しており、競争は緩やかです。また、販売商品の単価が高くバカでかいモノが多いです。専門性が高い商品も多く、店員の商品知識なども重要になってきます。
そのため、定期的に購入するというよりは、その場で最適なものを選んで買うような商品であるため、アマゾン含むネット通販の脅威は少ないといわれている分野です。
他社との競争で負ける可能性は低いですが、米国の住宅事情によって売上も変動するため、景気の影響を受けやすいです。
カナダのホームセンター大手「ロナ」社を買収したようですが、データではこうなっていました。アメリカンな品ぞろえでは、海外展開は難しいでしょう。
正方形グラフ。薄利多売ですが、純利期は順当に増加しており、来年度以降の予想も期待されています。ほぼ米国内での事業のため、ドル高の影響を受けにくいのも追い風です。
2008と2009年はリーマンショックの影響でしょうか。投資CFがすごいことになっています。しかし、その後は順調に右肩上がりで成長しています。営業CFは8%前後で安定しており、小売業としてはまずまずです。
リーマンショックで利益はへこんでいますが、その後見事な右肩上がりです。配当性向も40%を切っており、配当王の座は揺るぎません。
自社株買いに積極的であり、自己資本比率が低下しています。景気にされやすい業界なので、少し不安になる水準です。
現時点情報(2017/8/26)
株価…73.35ドル
配当利回り…2.24%
PER…23倍
連続増配…55年
株価は勢いよく右肩上がりです。PERは23倍と、割安感はありません。来年度以降も増収増益が見込まれており、投資家の期待は高いです。
アメリカの住宅事情というと、もろにリーマンショックが思い浮かびます。米国売上がほとんどであるローカル企業であり、住宅資材を扱う関係で米国経済の影響をダイレクトに受ける企業になっています。
シーゲル二郎は米国経済と関係なく動き続ける多国籍企業が欲しいので、ロウズカンパニーのビジネスモデルは好きではありません。
とはいえ、過去55年間に渡って連続増配を続けてきた優良企業であり、直近の不安材料は少ないので、まぁいいとします。