金のなる木

※注意…ここでいう金のなる木とは、PPM法のことではありません。また、木から生み出された硬貨を使った場合罰せられる場合があります。造幣局に相談してください。

シーゲル二郎です。

突然ですが、株価を決める最大の理由は何でしょうか。それは、配当金に対する期待です。非常にシンプルですが、かのジェレミー・シーゲル氏も株式のリターンの大部分は配当金からきていると著書で解いています。

例えば、次のような金のなる木をあなたは持っています。

 

金のなる木  

・人の背丈くらいの大きさ。
・毎日100円玉を1枚木に実らせる。

 

 

この木を誰かが売ってくれといったら、いくらだったら売りますか?

まずこの木を100円で売るバカはいないでしょう。(だって一日待てば元が取れるんだから。)

次に、10倍の1,000円でも、10日くらいだったら待っていたほうがお得でしょう。

この木が生み出す配当金は、一日100円なので、1年間では、365日×100円=36,500円となります。1年間で36,500円になるなら、持っているだけでかなりの収入ではないでしょうか。

では、この木の適正な価格はいくらになるでしょうか。仮に利回りを5%だとすると、年利の20倍くらいだったら買ってくれる人がいるのではないでしょうか。

売値を730,000円だとすると、毎年買った金額の5%を回収できるのですから、いい取引だと思います。

このように、株式も、実らす果実(=配当金)が欲しいので、値段が付くとシーゲル二郎は考えています。

しかし、株式には、果実が減ったり(減配)、果実がなくなったり(無配)するリスクがあるため、果実をいつも実らせることができる安定した企業を見つけなければいけません。

また、逆に果実の量がだんだん増えていく(=増配)金のなる木があれば、期待が高まり、木そのものの値段も上がっていくでしょう。金のなる木に値段をつけて、売買をしているのがまさに株式市場そのものです。配当金の期待こそが株価を動かしていくのです。

このように、現在もらえる配当金と、将来もらえる配当金の大きさが株価に織り込まれているとシーゲル二郎は考えます。

それでは、配当金を出さない無配企業は、価値がないのでしょうか。次回で説明します。

次回「金のならない木

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