株式必要論を発表する!

シーゲル二郎です。

これまでの記事で、現金、純金、国債の不要論を出してきました。今回が最終回です。

株式必要論です。

グラフでは、ダントツで右肩上がりになっているのが株式です。株式は、長期間にわたって購買力を増やし続けることができました。1800年から現在に渡り、ジグザグになりながら確実に成長してきました。ちなみに1800年というと、伊能忠敬が蝦夷地の測量をした年だそうです。

参考文献「株式投資の未来」

ここ200年で、様々な出来事があったにもかかわらず、なぜこのようなリターンを生み出せたのでしょうか。

まず、株式とは何でしょうか。値段が上下するギャンブル用のアイテムではありません。株式とは株式会社が発行していますが、株式を保有するということは、会社のオーナーになるということです。

例えば、トヨタ自動車であれば、現在約30億株の株式を発行しています。そして、1株当たりの株価は約6,000円です。6,000円を出してトヨタ自動車の株を1つ買うと、会社の30憶分の1オーナーになったと同じことです。つまり、トヨタ自動車の経営権や利益の30億分の1は自分のものになるということです。

これは例えではなく、本当の意味でのオーナーです。トヨタ自動車の株をすべて買い占めれば、トヨタ自動車のすべて(経営権や資産)を手に入れることができます。トヨタのエンブレムを自分が考えたマークに変えてももかまいません。

株式を買うということは、会社を買うことに等しいです。(世界一の投資家バフェット氏の言葉ですが。)そのため、株式は債券や現金と決定的に違い、実物資産の所有権を得ることができます。

会社が持っている土地や備品、人材や技術は、株式を持つことで間接的に自分のものになります。これらのものは、インフレとともに価値が上がり続けるものですから、株式はインフレに負けない性質があります。

また、世の中が便利になったのも、大抵は会社に人が集まって研究されたものです。そしてその利益は、すべて株主のものになります。会社が一番利益を生む組織なのですから、オーナーである株主が利益を上げ続けるのも当然なことです。

また、株式は当然、企業の赤字や倒産になったときの責任も取ることになるので、短期的には現金や債券よりも下落することも多いです。そのため、リスクが高く、その分投資家は高いリターンを求め続けました。

 

実は上記のグラフはインチキがあり、メモリが均等ではありません。こちらだと、多少はまともになります。上記のものはS&P500、こちらはNYダウですが言いたいことは伝わるので許してください。

出典「futuresbuzz.com

 

1929年の世界恐慌の際には、株価は10分の1になりました。このようなリスクを許容できなければ、高いリターンを得ることはできませんでした。現在では、10分の1になることは考えにくいですが、3分の1になるぐらいまでは覚悟しておいたほうがいいです。

株式は価格変動のリスクと引き換えに、天文学的な購買力の増大を達成することができました。今後も、株式会社が利益を上げ続ける限り、株主は利益を享受することができるはずです。

上記のデータは、アメリカのデータのみです。しかし、日本を含むほぼすべての国で株式は国債よりも圧倒的なリターンを生み出してきました。株式は、紙切れではなく会社の所有権であり、ジグザグながらも長期では成長する頼もしい資産です。

長期投資では、株式投資をメインとしてポートフォリオを組むべきです。

 

株式必要論を発表する!” に対して1件のコメントがあります。

  1. takachan より:

    シーゲル二郎さん、上の実質トータルリターン指数(おそらく株式投資の未来から引用したと思われます)ですが、必ず読者にも分かるようにどこから引用をしたのか分かるようにしてください。
    下の図も同様です。
    著作憲法上ではどこから引用をしたのか分かるようにしておくのがルールです。

  2. シーゲル二郎 より:

    ご指摘ありがとうございます。修正しました。

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