株式会社は株主のものだ!
シーゲル二郎です。
シーゲル二郎です。よく経済に関する議論に、「株主は誰のものか?」という問いがありますが、こんなものは決まっています。「株主のもの」です。株主が中心だとかじゃなく、「株主だけが所有しているもの」です。
しかし、日本では、株主だけのものではなく、従業員のものだとか、顧客のものだとか、あるいは社会全体(笑)のものだなどといったふざけた意見が多く出ています。
そもそも株式会社とは、大きな事業を起こそうとしたときに、資金を広く募り、代わりに会社の利益や議決権の一部を株式として切り売りしているものです。そのやり取りの中に、従業員や顧客なんて言葉は一切出てきません。
また、最近では、資本と経営の分離によって、社長であっても株をもっていない、サラリーマン社長も多くいます。この場合、社長は会社に雇われているだけであり、所有権は一切主張できません。アパートに住んでいる人が、ここが自分の家だといっても、所有者は大家さんです。
シーゲル二郎は学生向けの貧乏アパートに住んでいるので、所有権を主張できません(泣)
しかし、株式会社が、従業員や顧客のことを考えていないわけではありません。そもそも、株式会社は株主のものですが、実際に運営するのは経営者である社長たちです。そして、経営者は株主の期待に応えるために利益を出していかなければなりません。
利益をだすためには、従業員に気前よく給料を払い士気を高め、顧客が欲しい商品を生み出していかなければなりません。そして、会社のイメージを上げるために社会貢献に努めなければなりません。(ブラック企業は知りません。いずれ破滅するのがオチです。)
つまり、株式会社の所有者は株主だけだが、運営する経営者たちは従業員、顧客、社会全体を考えていかなければクビになってしまうので、幅広い視野で経営に取り組まなければいけないということです。所有者が誰かなんて関係ないのです。
株式会社はあくまで株主のもの。この原則は覆りません。そして、直接利益を得ることためには、株式に投資して、長期保有するしかありません。
最後に、米国屈指の優良企業、ジョンソン・エンド・ジョンソンが掲げるクレド(我が信条)で締めくくりたいと思います。
第一の責任は顧客に対して、第二の責任は社員に対して、第三の責任は地域社会に対して、第四の責任は株主に対してです。