HCP(HCP)分析
シーゲル二郎です。
今回は、HCP(HCP)を分析していきます。
配当貴族唯一の不動産セクターで、厳密には株ではなくREIT(上場不動産投資信託)です。
連続増配…?年
S&P格付…?
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
社名もそうですが、謎の多い株?です。不動産セクターであり、正確には株ではなくREITです。REITとは、上場不動産投資信託で、株というよりETFに近いものです。通常の株と同じく市場で売買できます。
REITの投資先は、ほぼ不動産であり、イメージ的にはアパートの大家さんとして配当金がもらえる感じです。大家さんの権利が株式市場に上場していると思ってください。
このHCPの場合は、米国の医療業界に関する不動産を所有しているようです。会社ホームページでは、ヘルスケアREITと位置づけされていました。
配当貴族は現在51銘柄で中途半端ですが、51銘柄目にカウントするべきはこれだと思っています(笑)
配当履歴は、ホームページでは2003年からしか載っていなかったので、正式な増配年数は不明です。まぁ貴族になってるんだから25年以上ということで勘弁してください。
当たり前ですがリーマンショックは不動産価格の下落が原因だったので、2009年あたりはへこんでいます。その後も安定はしておらず、2015年は赤字です。不動産を買うということはこういうことですね。
生み出されたキャッシュはREIT保有者に配当金として配られるか、新しい不動産を買う資金になるかです。不動産投資を代理でやってもらっているようなものなので、投資CFは年度ごとにばらついています。2012年は営業CFの倍近い投資CFが発生してるようです。
REITなので、配当性向100%越えも普通にあります。そもそもREITは連続増配を掲げるような金融資産ではないと思います。
自己資本比率はやや減少中です。利益が安定していないうえに、REITは安定的な配当金支払いが求められるので、タコ足配当でもお構いなしです。
現時情報(2017/9/1)
株価…29.81ドル
PER…31.60倍
配当利回り…4.96%
連続増配…少なくとも25年以上?
PERは30倍と株として考えれば割高です。ですが、株ではなくREITなので、常識は通用しません。PERが30倍で配当利回り約5%ということは、モロにタコ足配当してますと宣言しているようなものです。
そもそもシーゲル二郎は、REITそのものに懐疑的です。株と違って歴史が浅く、今後のリターンが全く読めません。また、株式会社はそもそも不動産をしこたま保有しているのですから、わざわざ不動産だけピンポイントに投資する必要性はないと思います。(マックとかマクドとか)
また、公共セクターのように、投資家は高いリターンよりも安定した配当金が出ることを優先するので、低リスクと引き換えに低リターンとなる可能性が高いです。
リスクを取ることのできる我々20代が投資するものではないと思っております。
銘柄数も中途半端で計算もメンドウなので、早めに減配して50銘柄にしましょう(提案)