働かざる者食うべからず

つみたて次郎です。

働かざる者食うべからずという格言は有名ですが、最悪の形で現在注目を浴びています。

外部リンク…【コロナ禍】政府はなぜ休業補償に消極的なのか 「働かざる者食うべからず」の歴史的背景

一部引用します。

財政に比較的余裕がある東京都を除く6つの府県知事は「休業要請と休業補償はセットである」との態度を明確にし、これが認められなければ休業要請を行わない構えであるのに対し、国は「休業補償は現実的ではない」として応じる姿勢を示していない。

自民党の有力若手衆議院議員によれば、政務調査会の場で「休業補償を実施すべきだ」と主張したところ、「働かざるもの食うべからず」という自己責任論を振りかざす議員が圧倒的多数を占め、賛同者はほとんどいなかったという。
出典「デイリー新潮

もし本当の話であれば、まさに開いた口が塞がらないと言った感じですね。

休業要請と休業補償はセットというフレーズはよく主張されており、事業者ではない個人レベルでも外出自粛と所得補償はセットなんて言われていますね。

「補償したいがカネがない&公平に配る方法がない」という言い訳であればまだ分かりますが、そこで「働かざる者食うべからず」というフレーズを使われてしまったらもうお手上げですね(辛)

 

働かざる者食うべからずの意味

元記事にも記載がありますが、働かざる者食うべからずの元ネタは聖書が由来となっています。

原文は「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」となっており、やむを得ず働けない人への配慮がありますね。

また、怠惰な貧困層に対して使われることが多いこのフレーズですが、旧ソ連の指導者レーニンが社会主義を広めるために使ったことで一躍有名になったようです。

つまり働かず不労所得で生活する資本家層に対する批判だったという事ですね。

現在では(残念ながら)資本家層が労働階級に投げかける言葉になりつつあります。

いずれにせよ、今回の使われ方は不適切だとは思いますけどね(笑)

 

労働からの解放?

そもそもつみ次郎としては働かざる者食うべからずというフレーズ自体が時代錯誤であり、やむを得ず働けない人だけでなく、働けるけど働かないという人がいても別にいいと思っています。

最近流行りのセミリタイアやFIREなんかもまさに労働から解放された人々ですね。

仮に全ての人が働きたいという意欲があったとしても、全員が働ける環境が常にあるわけではない以上、全員が働いて食うというのは理想論に過ぎません。

それを補完するために社会保障(特に生活保護)があるわけですが、制度が複雑になってしまい今回のような有事ではスムーズに機能させることができません。

それに関連する話として、公明党より10万円の一律現金給付案が出ましたが、所得制限を設ける方向で話が進んでいるようです。

外部リンク…所得制限なし一律10万円の現金給付、首相前向き…公明・山口代表が提案

所得制限はまだマシとして、10万円の一時支給では焼け石に水のような気もするので評価が難しい所です。

これから補正予算を組むためうまく進んでも実際に支給されるまでには時間がかかりそうで、本来10万円が必要な層に届く頃にはもう手遅れな気もします(辛)

まだ事態は収束していませんが、これを機会に有事の際にスムーズに所得補償ができる仕組みが整う事を期待したいしたいところです(他人事)

具体的にはベーシックインカム(BI)あるいはそれに準ずるような制度が導入されれば、国民全員の所得補償を常時行うことができ、その金額を上下するだけで景気対策や有事の対応も可能になります。

全員が満足に働けるとは限らないという前提が行き着く先はBIであることを心から願っています(by 働きたくない怠惰な貧困層)

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