スマートベータとは?

シーゲル二郎です。現在はインデックス投資という市場平均のリターンを得られる投資方法がブームになっていますが、平均では満足できない欲張りさんのために、スマートベータという方法が生み出されています。

例えば、「インデックス投資とは?」で登場した次の市場で考えてみましょう。投資金額は10,000円と仮定します。

シーゲル二郎証券市場 全上場銘柄一覧

会社名 時価総額
A社 40億円
B社 30億円
C社 20億円
D社 10億円

 

最も基本的な時価総額インデックスで保有する場合は、次の割合で保有します。

A社…4,000円
B社…3,000円
C社…2,000円
D社…1,000円

合計するとちょうど10,000円です。

しかし、この時価総額基準に欠点があります。時価総額が上昇している企業は、高い期待がされていて、割高な評価を受けていることが多いです。

逆に、時価総額が減少している企業は、問題を抱えていて、割安な評価を受けやすいです。

もしかしたらA社の株は割高で、D社の株は割安なのかもしれません。

そのため、時価総額基準で保有すると、割高な株を多く保有し、割安な株を少なく保有してしまうという欠点があります。

そこで、この欠点を解消しようとして、時価総額以外の割合で保有しようというのが、スマートベータです。例えば、上の4社を、時価総額にかかわらず、同じ金額ずつ保有しようします。

A社…2,500円
B社…2,500円
C社…2,500円
D社…2,500円

このように保有すれば、A社だけ多く持つことなく、まんべんなく保有している感じになります。すべて同じ金額のため、等金額インデックスといいます。

しかし、この場合、いくつかの問題があります。まず、この方法だと、D社の割合が時価総額基準の時よりもに大きくなっています。この状況で、もしD社の株価が下がったら、全体のバランスが変わるわけですから、他の株を売ってD社の株を追加購入しなければなりません。

しかし、D社は不祥事を起こしたポンコツ株かもしれませんし、倒産してしまうかもしれません。

他にも、時価総額以外を基準にするということは、株価の変化すれば売買をしてバランスを保つ必要が出てくるということです。

株式を売買するということは、それだけ手数料や税金がかかります。時価総額を基準にしていれば、株価が動いても何もすることはありません。

また、下落している株に多くの資金を投入することになるため、割安な株を購入できるときもあれば、倒産してしまうポンコツに追加投資してしまう可能性があります。

時価総額インデックスが割高な株に投資してしまうなら、等金額インデックスの場合は、ポンコツに投資してしまう可能性があるということです。

他にも、配当金が高い企業や、株価が割安かどうかなどに注目したスマートベータがあります。

銘柄を選り好みするならアクティブ投資と同じように思えますが、ファンドマネージャーの判断ではなく、一定の基準で機械的に抽出するのが大きな違いです。

例えば、米国配当貴族指数は、25年以上連続増配している企業を機械的に抽出し、等金額で保有するというスマートベータになります。

スマートベータは、インデックス投資とアクティブ投資の中間ともいえる投資方法なのです。

参考記事「スマートベータは邪道だ!

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