【Fat】eMAXIS S&P500インデックスが爆誕

つみたて次郎です。

投信ブロガーのネタになりそうな投資信託の話題がない日々が続いていましたが、久しぶりにインパクトのあるニュースが飛び込んできました。

 

 

eMAXIS Slimシリーズで有名な三菱UFJ国際投信㈱より、eMAXIS S&P500インデックスが設定されたようです。

外部リンク…三菱UFJ国際投信、「eMAXIS S&P500インデックス」を設定し運用開始

名前の通りS&P500指数に連動する投資信託で、信託報酬は0.33%です。

お察しの方も大勢いるかと思いますが、ようするにeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)Fat版です(白目)

Slim版の信託報酬は0.0968%ですから、3倍以上の差がある事になります。

同指数に連動する投信で信託報酬が異なっているというのはよくある光景ではありますが、後発でここまで信託報酬が割高な投信を投入するパターンは非常に珍しいですね。

三菱UFJ国際投信㈱の場合、無印のeMAXISシリーズ(以下:Fat)をネット販売向けとして大幅低コスト化したのがeMAXIS Slimシリーズ(以下:Slim)という流れでしたが、今回に関してはその逆の流れが発生してしまったことになります。

 

 

つみたてんとう🐞との兼ね合い

三菱UFJ国際投信から出ているS&P500投信としては、上記以外につみたて米国株式(S&P500)も存在しています。

参考記事…【ツミタテントゥ】5ヶ月ぶりにつみたてNISA対象商品が6本追加【NZAM・ベータ】

信託報酬は0.22%です。

ちなみにつみ次郎は以前記事にしているにもかかわらずその存在をすっかり忘れており、以下のようなツイートをしています(記憶力壊れる~♂)

 

 

つみたてんとうはFatとSlimの狭間にいる存在…これらを語る上で外すことはできません(忘れてけど笑)

…真面目に話すと、つみたてんとうシリーズは同じく三菱UFJ国際投信が運用している投信で、つみたてNISA向けという勃ち位置で登場しています。

信託報酬はFatとSlimの間になっており、登場したのはSlimの後です。

また、シリーズが登場した当時はSlimとほぼ変わらない信託報酬で窓口販売向けだったということもあり、あのつみ次郎さんも高く評価していました。

参考記事…つみたてんとう虫が大量発生中!

しかし蓋を開けてみればそれはSlimのさらなる低コスト化の伏線でしかなく、これ自体は素晴らしい事ではありますが、結果としてSlim・つみたてんとう・Fatの三重価格状態が作られていく事になります。

 

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3種類のS&P500投信

ここまでの話をまとめると、三菱UFJ国際投信から販売されているS&P500投信は以下の3種類存在している事になります。

 

Slim…eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
つみたてんとう…つみたて米国株式(S&P500)
Fat…eMAXIS S&P500インデックス

 

どれもほぼ同内容ではありますが、信託報酬や販売会社が差別化されています。

後は完全に蛇足ですが、Fatだけネーミングが若干違うのが気になります。

顧客層を考えると、一番「米国株」であることをしっかり伝える必要がありそうですけどね(笑)

話が逸れましたが、それぞれの信託報酬を一覧でまとめてみます。

 

委託 販売 受託 合計
Slim 0.0374% 0.0374% 0.022% 0.0968%
🐞 0.099% 0.099% 0.022% 0.22%
Fat 0.154% 0.154% 0.022% 0.33%

 

 

どの場所で買うか(ネット・窓口)・どのブランドで買うかによって、同内容でもこれだけの差になってしまうということですね。

窓口で買えるという点にメリットを見出せないなら、当然Slim一択となります。

絶対的に見ればFatの0.33%も十分長期保有に耐えうる数値ではありますが、わざわざ高い方を好んで選ぶ必要はないですからね。

また、つみたてんとうやFatから収益を得ることができれば、Slimのさらなる低コスト化に充てるということもできますので、Fatの登場はSlimの保有者から見ればむしろ好ニュースともいえます。

 

 

Fatはいわばマックのポテト・すき家の温玉のような存在なのです(超適当)

原価率…という呼び方が投信に適切かどうかは分かりませんが、Slimは原価ギリギリ(赤字?)の超オトク商品と言い換えてもいいでしょう。

そしてそれを支えるために原価の安いボッタくり商品が存在しているというのが悲しい現状です。

まぁこれは国内だけでなく海外でも稀によくある光景です。

例えば、世界一有名なスパイダー社のETFであるSPY(信託報酬0.09%)には低コスト版と言えるSPLG(信託報酬0.03%)が存在しています(経緯や規模は全然違うけど)

多分この辺りをしっかり突き詰めていったら、真に公平な価格設定をしているのはバンガードくらいしかないような気もします(絶望)

 

 

 

イメージダウンは避けられない

販路を増やしたいという目的は理解できますし、間接的にSlimホルダーに恩恵をもたらす可能性はありますが、やはり後発で割高なFatを設定したという悪いイメージは付きまといます。

SlimとFat…そしてつみたてんとうの三重価格状態は以前から批判されていますが、その傷口をさらに広げた感じですからね。

さらにいえばS&P500投信の窓口販売向けは既につみたて米国株式(S&P500)が存在していますので、つみたてNISA以外(≒特定口座)の窓口販売向けという複雑な勃ち位置なのも辛いです。

また、現時点で取扱金融機関は百十四銀行のみとなっているため、これから販路を拡張♂していく予定なのかもしれません。

ちなみに百十四銀行では、S&P500以外のつみたてんとうシリーズは大体取り扱ってますね(闇深)

外部リンク…販社別ファンド一覧 株式会社 百十四銀行(MUFG)

色々複雑な事情がありそうですが、三菱UFJ国際投信及び各種シリーズの動向に注目です。

 

 

今日の一言

 

 

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【Fat】eMAXIS S&P500インデックスが爆誕” に対して1件のコメントがあります。

  1. ヨナ より:

    取扱金融機関のサイトを見てみました。
    eMAXISばかりが並んでいると、SLIMの方と間違って買ってしまいそうな気がして、気をつけようと思いました。

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