クロロックス(CVX)分析
シーゲル二郎です。
今回は、クロロックス(CVX)を分析していきます。
奥様方なら知っている人もいるのではないのでしょうか。
連続増配…40年
S&P格付…A-
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
アメリカ大手の洗剤・漂白剤メーカーです。日本でのシェアは低いですが、洗浄力に定評があり、愛用している人もいるそうです。
商品は、洗濯用洗剤、トイレ用漂白剤、除菌用ペーパータオルなどがあり、日用品を幅広くカバーしています。いずれも、米国トップクラスのシェアを誇っています。
売上はほぼ米国とその周辺であり、典型的なローカル企業です。事業規模も、P&Gの10分の1以下で、小さめです。
売上と純利益は化石のように横ばいです。ですが、少しずつ増収増益で、美しいです。米国内比率が高いため、ドル高の影響も少ないです。
営業CF、フリーCFともに一定で安定しています。非常につまらなく、美しいグラフです。
利益も緩やかに右肩上がりです。配当性向は約60%をキープしており、非常に美しいです。
生活必需品セクターは近年債務超過がブームですが、クロロックスは逆に最近債務超過ではなくなりました。自己資本比率が0%に限りなく近く、レバレッジは非常に高いです。
リーマンショック時にも自己資本比率はほぼ0%なので、よほど安定してる事業でなければ許されない財政状況です。
現時点情報(2017/8/29)
株価…137.50ドル
配当利回り…2.44%
PER…25.75倍
連続増配…40年
PERは25倍越えと割高です。リーマンショックでもほぼ落ち込んでおらず、事業安定性を買われての株高でしょう。
事業内容は、いわゆる日用品であり、リーマンショックでもほぼへこんでいません。安定性を生かしたレバレッジをうまく活用しており、バフェットロボを具現化したような企業です。企業安定性は米国配当貴族の中でも随一で、今後も安定して稼ぎ続けるでしょう。
ただ、事業がほぼ米国であるのが悔やまれます。それを除けば、超優良企業といって差し支えありません。
配当貴族にふさわしいピカピカ真っ白の銘柄です。