キンバリークラーク(KMB)企業分析
シーゲル二郎です。
今回はキンバリークラーク(KMB)を分析していきます。
キンバリークラークは、ティッシュ、おむつなどの製紙用品を中心とした日用品を販売する企業です。
連続増配…44年
S&P格付…A
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&Pグローバル100
・S&P500
P&Gなどと同じ日用品を販売する会社なので、不況に強く、安定しています。
ティッシュ、トイレットペーパー、おむつなどで世界トップクラスのシェアを誇っています。どんな時でも必要とされる安定消費財です。
また、クリネックスのティッシュは日本でもよく見かけるのブランドです。シーゲル二郎の愛用品でもあります。
日本では、「日本製紙クレシア株式会社」がライセンス契約を結び国内で販売しています。
また、日本ではあまり見かけませんが、「ハギーズ」ブランドが非常に有名です。P&G社の「パンパース」に次ぎ世界2位のシェアを持っています。
製紙パルプ業も有名で、インターナショナルペーパー(IP)社に次ぎ世界第2位です。
なんとなく器用貧乏な感じがしますが、ティッシュやおむつという生活必需品をしっかり押さえているのは強みです。
だいたいですいません。海外売上比率は約半分と、十分に展開できています。
売上は退屈なほど横ばいです。ティッシュやおむつの消費量が来年から半分になることもないし、倍になることもありません。
意外とばらついていて美しくないですね。安定的なキャッシュフローの企業ばかり見すぎのせいかもしれませんが、もう少しなだらかで安定しているといいですね。
2014年にはヘルスケア部門を売却しており、利益は減少しています。2015年には配当性向が100%を超えましたが、一時的なものなので問題はありません。
自己資本比率がマイナスで、債務超過です。生活必需品セクターは債務超過ブームが来ているようです。
長期借入金により自社株買いをしたためであり、業績自体はむしろ好調です。
現時点情報(2017/8/23)
株価…122.43ドル
PER…20.5倍
配当利回り…3.2%
連続増配…44年
株価は割高でも割安でもない感じです。地味な企業なので、いつ買ってもよさそうです。
事業内容は素晴らしいですが、利益がばらついているのが非常に気になります。詳しくはわかりませんが、事業再編中なのでしょうか。
時価総額はP&Gの約5分の1と小さめ?ですが、ティッシュ、おむつという明確な強い分野があるので、これからもまったりと成長できるでしょう。
配当利回りも3%を超えており、規模が近いコルゲート(CL)よりも割安といえます。
P&Gやコルゲートのほうが事業としては魅力的ですが、キンバリークラークも相手が悪いだけで、十分なワイドモート(=深い堀)を築いているのではないでしょうか。
他の生活必需品セクターが強すぎますが、キンバリークラークも十分すぎるほど優良企業です。米国配当貴族にふさわしい銘柄です。