ロボアドバイザーをおすすめしない5つの理由

つみたて次郎です。

最近では、ロボアドバイザーがプチブームとなっています。AI(人工頭脳)を活用した投資ということで、キャッチコピーは素晴らしいです。

最初何をしてよいかわからない時に、AIが指南してくれるのは実に頼もしいです。

ロボアドバイザーサービスで最も有名なのは、やはりウェルスナビ(WALTHNAVI)でしょう。

口座開設前でも、簡単な6つの質問であなたにピッタリのポートフォリオを提案してくれます。

外部リンク「WALTHNAVI(無料診断)

つみたて次郎もさっそく診断してもらいました。

出典「WALTHNAVI」

当然ですが、リスク許容度は最大のポートフォリオにたどり着きました。

全体の80%以上が株式のアグレッシブなポートフォリオです。実際に運用すると、その時に応じた最適な比率にリバランスされる仕組みになっています。

手数料は投資額が3000万円以下の場合は年間1%、3000万円を超えた部分については0.5%です。

 

 

そんなロボアドバイザーですが、つみたて次郎としてはあまりおすすめできません。

その理由を述べていきたいと思います。

 

手数料が高すぎる

多くのロボアドバイザーでは、サービス利用手数料として残高の1%前後を毎年徴収されます。

投資信託やETFでいう信託報酬のようなものですね。

ロボアド大手であるWALTHNAVI及びTHEOでは、残高3,000万円以下の運用にかかる手数料は税込1.08%となっています。

手数料はたったの1%!」という宣伝を見かけることも多いですが、ロボアドの多くがインデックス投資の延長であることを考えると、あまりに高すぎます。

売買手数料や為替手数料は1%の中に含まれていますが、それを踏まえても割高といわざるを得ません。

しかもロボアド経由で保有しているETF(VTIやVEAなど)の信託報酬は別途発生しています。

1%の手数料を要求するのであれば、AIの技術をフル活用して市場平均越えを目指す積極売買を行ったり、個人では管理不可能な数のETFを自動リバランスしてくれる等の付加価値が必要になると思います。

 

1%の超過リターンは厳しい

上記のと被りますが、1%の手数料を要求するということは、1%以上の超過リターンが期待できなければならないということです。

ロボアドの多くはごく普通のETFで運用されており、最初に登場した無料診断結果も個人で十分再現可能な内容です。

アクセントとして組み込まれた不動産やコモディティが良い働きをする可能性もありますが、それでも年間1%の超過リターンに繋がる可能性は低いと思います。

ロボアドは高リターンを求める商品ではない…という意見もありそうですが、リスクを抑えて運用したい人にとっても1%のコストは大きいです。

なぜなら1%のコストが削減できれば、期待リターンはそのままにより保守的なポートフォリオを組むことができるからです。(債券や現金を多めにできる)

1%のコストは、リスクとリターンの両方に大きな悪影響をもたらします。

 

投資信託のほうが楽だし高リターン

それでもロボアドが人気なのは、なんといってもほったらかし投資ができる点です。

しかしそれであれば、投資信託でも同じようなことが可能です。

バランスファンド1本だけに投資するならリバランスも自動で行われるので不要ですし、複数のファンドを保有するとしてもせいぜい年1回のリバランス作業を行えばOKです。

自動積立設定もできるので、普段は何もする必要がありません。

SBI証券や楽天証券であれば100円から積立可能ですし、端数調整も容易であることから、利便性という面で見ればロボアドと互角以上でしょう。

運用にかかるコストはロボアドと比較にならないほど低く、低コストなものを選んでいけば信託報酬は0.2%前後です。

それ以外にかかる隠れコストを考慮しても、多く見積もって年間0.5%以下には収まるでしょう。

また、ロボアドバイザーをきっかけに投資を始めるような人であれば、つみたてNISAや一般NISAの枠を全く利用していない人がほとんどかと思います。

つみたてNISAなら年間40万円までを20年間、一般NISAなら年間120万円を5年間非課税で運用可能です。

ロボアドバイザーはNISA非対応なため、投資額が少額な人にとっては大きな機会損失です。

コストが割高&NISA非対応でということを考えると、最終的なリターンでロボアドがごく普通の投信積立に勝つのは非常に困難でしょう。

 

アフィリエイト報酬が高額

ロボアドバイザーの口座開設をおすすめするブログやサイトは多数存在しています。

ロボアド自体が画期的であるということもありますが、その大きな理由は高額なアフィリエイト報酬です。

詳細は伏せますので、興味のある方は各自調べてください。

その多くは成果報酬型アフィリエイトになっており、ロボアドの紹介記事と一緒に貼ることで収入を見込むことができます。

もちろんこれ自体が悪いことではありませんが、結果的にロボアドに好意的な記事が量産されることにつながっているため、より慎重な情報の取捨選択が必要になります。

ちなみに当ブログは、現時点でロボアドバイザーに関するアフィリエイトは掲載していませんが、それ以外の成果報酬型アフィリエイトはいくつか張っています。

その意味では、つみたて次郎と読者様の間に利害関係が生じる可能性があるため、当ブログの情報も何かしらのバイアスがかかっているものと思って読んでいただければ幸いです。

 

投資方針は自分で考えるべき

ロボアドでは推奨ポートフォリオに沿って運用を行えば、投資先に対する理解がなくとも投資できてしまいます。

これは強みである一方、これから投資を始める人にとっては危うい状況ともいえます。

通常であれば、自分で投資商品を選び、その比率も自分のリスク許容度などに応じて吟味していく必要があります。

しかしロボアドでは、簡単な質問から割り出された無機質なポートフォリオを半強制的に組まされることになります。

自分で納得して組んだポートフォリオですら狼狽売りしてしまう人がいる状況で、ロボアドを全面的に信用してホールドし続けられる人が果たしてどれだけいるでしょうか?

ロボアドバイザーの運用は自動で行われていますが、その解約はボタン1つで簡単にできてしまいます。

結局どこまで行っても投資を決断するのは自分自身である以上、ロボアドバイザーだから安心ということにはなりません。

大暴落時でも平気でロボアドを継続できるような人は、投資信託やETFでも問題なく運用できるような気がします。

長期的な資産運用を目指すのであれば、ポートフォリオの構築作業は自分で行うべきです。

その判断材料として、前述した無料診断などを参考にするのは良いと思います。(本来とは違う利用方法ですが)

 

ロボアドバイザーまとめ

ロボアドバイザーの仕組み自体は画期的であり、提案されたポートフォリオを十分理解した上で投資するのであれば悪くない金融商品だと思います。

しかしあまりにも手数料が高すぎるため、つみたて次郎としてはとても投資する気になれません。

逆に言えば、手数料面の問題がクリアできれば、非常に魅力的な商品になれる可能性を秘めています。

ロボアドの本場であるアメリカでは、条件を満たせば0.3%くらいの手数料で運用可能なケースもあり、この水準であれば十分利用が検討できると思います。

現時点ではおすすめできませんが、今後の成長に期待したいですね。

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ロボ次郎

ロボアドバイザーをおすすめしない5つの理由” に対して1件のコメントがあります。

  1. とっつぁん より:

    投信アドバイザー·ロボ次郎は手数料ゼロで投資の最適解へご案内いたしますm(_ _)mペコ詳しくはブログにて…

    「投資額3000万円以下で1%」!手数料も1年で結構大きな額になるしロボアドに数千万預ける人もいるんだね。
    VTIとVTが、伸び量は違うにしてもだいたい同じ動きだからアメリカだけ悪くてその他は良いってまず無いし、その逆も…(新興国の遅れとかあっても後に伸びてくるでしょ?)
    世界の株価指数はまあまあ連動している中で「ロボがリバランスしてくれます!」ってVTIとVEAとVWOを?ホンの数%の金と債券とリートを?(笑)
    俺は、ロボ次郎のロハで最適解で充分です(只)
    あっウェルスナビされる程に資産持って無かったワ〜

  2. VT太郎 より:

    ウェルスナビはAIEQのように純粋なAI運用ではなく、バランスファンドの類似品だと思ってるのですがどうですかね。
    ブログやニュースサイトではAI運用と書かれていたりしますが、公式ではロボアドとは言いつつAIとは一言も標榜していない気がします。

    少なくとも私は今の手数料体系が続くならロボアドには批判的なスタンスです。
    毎年運用額に1%の手数料が課せられるのは、マイナスの複利効果で見れば将来どれだけ恐ろしいことになるか。
    バンガード自ら警告するように、株式の年間リターンが長期債利回りに近似していった時、1%という数字がどれだけ重みを持つか、ロボアド検討中,契約中に関わらず投資家は一度は検討してみるべきことだと思います。

    一方で手数料がアメリカ本国の水準になるのであれば、積み立て投資家の立場からすると十分検討に値するものになるとも思います。
    大手ネット証券で海外ETFを買う際は、1000ドル程度の買付けを行わないと手数料負けする現実がある以上
    廉価な手数料で複数のETFを買い付けられるサービスがいつか日本にも出来ることを待望します。

  3. 凡人の小市民 より:

    >長期投資の有効性が理解できるなら直接買えばいいのでは?
    長期投資の有効性を理解したからロボアドを使うわけではないです。
    理解してないが今より儲けてくれそうだと信じて使います。

    >無機質なポートフォリオを何十年もホールドできるのか?
    銘柄を指定して売買する時、大して調査しないか、してもPLすら読めません。
    日々の含み損益には執着しますが、銘柄に愛着を感じることはないです。

    >通常であれば、投資商品はすべて自分で選び、最適と思うポートフォリオを常に組みます。
    >自分で選んだポートフォリオだからこそ、愛着も沸くし長期間持ち続けようという気持ちになります。
    世間において、それは通常ではなく少数派と思います。

    >・ロボアドが運用したら市場平均を超えると思っているのか?
    市場平均という概念を知りませんし、知ってもベンチマークと比較する発想がないです。
    ロボアドを使わなかった場合の自分と比べて儲かるか、だけ気にします。

  4. つみたて次郎 より:

    ≻≻とっつぁん様

    結局のところ、VT1本とほぼ似たような内容になってしまうのが問題なんですよね。
    このポートフォリオでVT+毎年1%のリターンを達成できるとは到底思えないです。

  5. つみたて次郎 より:

    ≻≻VT太郎様

    確かに実態としてはほぼバランスファンドですね。正直少額なら投資信託、資金があるなら海外ETF現物持ちのほうが良さそうです。
    ロボアドではなく、単純にETFの管理サービスみたいなのが始まったら面白そうですね。

  6. つみたて次郎 より:

    ≻≻凡人の小市民様

    コメントありがとうございます。
    私はインデックス投資家からスタートした身なので、市場平均と比べたがるのは悪い癖かもしれません。
    ロボアド自体は決して悪いサービスではないですし、投資に興味を持つきっかけとなるという意味では素晴らしいですから、今後も発展してほしいと思っています。

  7. 凡人の小市民 より:

    つみたて次郎様
    レスありがとうございます。市場平均と比べたがるのは、悪い癖ではないですよね。
    比べる相手を何にするかは目的次第ですが、ベンチマーク等と比較するのは当然のことと考えます。

    ただそれは頭が良いというか段取りができる人の前提であって、世間はそうではないということです。
    芸能人等と違って富を生み出さないのに、成人式でしか使えない晴れ着や結婚式の衣装やイベントに
    金を浪費するのが世間の標準であり、ロボアドはそういう人々から売上を頂くための商品になります。
    今時の商品というものは、顧客の利益ではなく自社の売り上げのために作られて売られていますので。

  8. つみたて次郎 より:

    ≻≻凡人の小市民様

    顧客の利益最優先というのは、資本主義では難しいことですよね。
    見栄のためにお金を使いすぎることがないよう、国民全体の金融リテラシー向上が必要なのかもしれません。
    今まで投資に縁のなかった層をロボアドは取りこんでくれそうなので、うまくブームに乗ってほしいです。

  9. ロボは手数料高め より:

    >手数料は投資額が3000万円以下の場合は年間1%、3000万円を超える場合は0.5%です。

    間違ってますよー。
    3000万円を超える部分 が0.5%です

    3001万預けてもほぼ1%
    6000万預けたら0.75%
    9000万預けたら0.6666% ですね

    たかいですねー

  10. つみたて次郎 より:

    >>ロボは手数料高め様

    恥ずかしながら今知りました…。
    0.5%なら十分検討できるかなと思っていましたが、よほど資産額が多くない限りその水準にならないんですね。
    ご指摘ありがとうございます。

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