マコーミック(MKC)分析

シーゲル二郎です。

今回は、マコーミック(MKC)を分析していきます。

料理をする方はご存知かと思いますが、世界的スパイスメーカーです。

 

連続増配…31年

S&P格付…A-

採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500

 

時価総額は約1.4兆円ほどでさほど大きくないですが、スパイス市場で断トツのトップシェアです。特に北米、イギリス、フランスでは3割~5割ほどのシェアを握っており、圧倒的です。また、各国の二番手企業に数倍の差をつけており、まさに独壇場です。

事業内容としては、個人販売向けスパイス事業が全体の6割を占めています。

この手の企業にありがちな米国内だけということでもなく、グローバルに展開できており、素晴らしいです。スパイスの消費量は人口に比例して増えていくので、新興国でも今後拡大が期待できます。

また、日本では、ユウキ食品と提携しており、販売されています。

参考「ユウキ食品株式会社

しかし、日本ではSB食品と、ハウス食品が強いです。特に、ハウス食品の「GABAN」は、スーパーでも目立つ位置に置かれており、ややお高めのブランド品となっています。

そのため、日本では苦戦しているようです。(このパターン何回目だろう。)

 

売上、純利益とも緩やかに右肩上がり。業績のぶれもなく、非常に美しく、文句のつけようがありません。スパイス市場は今後どんどん拡大が期待できるので、今後も安泰です。

 

キャッシュフローも美しいです。投資CFも一定で、現金の流れは安定しています。営業CFマージンは、10~15%ほどを推移しており、意外と低い印象です。とはいえ、直近では15%近くをキープしているので、及第点です。

 

利益の成長とともに配当も成長しております。配当性向も50%を切っており、年度ごとのぶれが少なく美しいです。

 

ROE、自己資本比率ともに横ばいで、いい意味で退屈です。ROEは30%に迫る勢いであり、自己資本比率とのバランスもほぼ理想的ではないでしょうか。

 

現時点報(2017/8/29)

株価…94.65ドル
PER…25.16倍
配当利回り…1.99%
連続増配…31年

PERは25倍越えと割高ですが、配当利回りは約2%で悪くありません。

すごい期待をして分析していたのですが、それ以上のピカピカ優良企業でした。スパイスという事業が非常に魅力的であり、これだけ圧倒的なシェアを持っていれば、この結果も当然ですね。

また、マコーミックはスパイス事業の買収に長けており、さらに巨大化が進んでいます。そのため、トップシェアを奪われることはないでしょう。今後の懸念材料は、スパイスのコモディティ化です。

しかし、スパイスは、あまりコモディティ化する分野ではないとシーゲル二郎は考えています。その理由は、この画像を見てください。

出典「mccormickcorporation

ようするに、味の90%をスパイスが左右するけど、値段は10%ほどしかないよという意味です。(合ってますよね?マコーミックさん)

シーゲル二郎も心当たりがあります。食材はできるだけ安いものを選ぼうとしますが、調味料はメーカー品を買います。高い調味料だとしても、一食あたりの値段はごく僅かなので、だったらおいしい調味料の方ががいいよねという理論です。

胡散臭いので使いたくない言葉ですが、コスパがいいということです。(安い食材×高い調味料)

そのため、良質なスパイスを取り扱うマコーミックは、今後も他社よりも高い値段設定をすることができると考えています。

また、スパイスは、国ごとに特徴がありますが、他国の珍しいスパイスが欲しいという人は多いと思います。日本でも、パクチーやインドカレーが人気で、自分で料理を作ってみたいという人が増えています。

珍しい食材の輸出は保管や輸送でコストがかかりますが、スパイスであれば軽いので輸出もしやすいです。食材は代用できるけど、スパイスは代用できないことが多いので、ここでもスパイスの強みがあります。

今後のグローバル化により、他国への出張や旅行も増えていくはずなので、これもスパイス事業にとっては追い風です。自国の調味料が世界中どこでも手に入れることができる安心感を提供できるのは、規模の大きい企業にしかできません。また、そのような状況では、値段よりも安全性なので、マコーミックは高い利益率を維持できます。

 

ながながと駄文を書きましたが、スパイス市場の将来性、マコーミックの優位性が素晴らしいということは理解できたと思います。マコーミックという企業の将来性の不安は全く見えず、永続する企業に相応しいステータスです。

営業CFが若干低いのが気になりましたが、フリーCFが安定して成長しているので、問題なさそうです。あとは、適正な値段でつかむだけですが、今はちょっと割高のようです。

しかし、極端に高いわけではないので、今掴んでも報われそうです。

事業内容だけで見れば、配当貴族№1といっても過言ではない最強銘柄でした。

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