シスコ(SYY)分析
シーゲル二郎です。
今回は、シスコ(SYY)を分析していきます。
全米最大の業務用食品販売会社です。レストランやホテルに食材を卸しているようです。
連続増配…47年
S&P格付…BBB+
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
米国のBtoBが中心の食品卸売企業です。事業の6割がレストラン向けで、その他もホテル、学校、病院が主な顧客です。事業内容は素晴らしいほど地味です。
NYダウ採用のIT企業、シスコシステムズ(CSCO)と間違われやすいかわいそうな企業です。検索すると違うシスコばかりでてくるので、データをまとめるのに苦労しました。
流通業なので、ほぼ米国に偏っています。その他が11%もあるのが逆に驚きました。どうせカナダやメキシコでしょうけど。
利益率は非常に低いですが、安定して売り上げを伸ばしています。直近10年では赤字はなく、安定感はあります。来年も増益が見込まれています。
投資CFのぶれはありますが、安定してフリーCFを生み出せており、優秀です。営業CFマージンは4%弱と非常に低いです。
2015年は配当性向が100%を超えています。直近では配当性向も上がっていますが、来年は増益が予想されており、問題ないでしょう。
直近では自社株買いの影響か、自己資本比率が急激に下がっています。安定したフリーCFを生み出せているので、大丈夫かと思います。
現時点情報(2017/8/29)
株価…52.14ドル
配当利回り…2.53%
PER…25.05倍
連続増…47年
PERは25倍越えで、割安とはいえません。配当利回りも、増配余力が少ない割には2.5%と物足りないです。
業務内容は地味だけど、ずっと黒字を出し続ける。配当貴族らしい銘柄です。もう少しで配当王ですが、問題なく王の道を進みそうです。事業内容が米国内に偏っているのが気に入りませんが、それ以外は優良でした。
他の企業でもそうですが、利益率が低い事業は儲かりにくいので、ライバルが少ないです。そのため、連続増配企業の中にも、利益率が低い企業が結構多い気がします。このシスコもその典型ですが、やはり地味な企業への投資は報われやすいのですかね。
期待していなかった分、良い企業だと分かってよかったです。一人の民としてお詫び申し上げます。