ローソン銀行がコンビニで投信や国債を販売する予定らしい
つみたて次郎です。
先月より発足し、今月より一般者向けサービスを開始する予定の「ローソン銀行」は、名前の通りコンビニであるローソン系列が立ち上げた新しい銀行です。
そんなローソン銀行が、なかなか興味深いニュースを発表しています。
外部リンク「少額の投資信託や日本国債 ローソン銀行で発売する方針を明らかに」
なんとコンビニで、投資信託や日本国債を買うことができるサービスの導入を検討しているようです。
内容についてはまだ謎の部分が多いですが、アマ○ンギフトカードのようなプリペイドカードでの陳列を計画しているようです。
最小単位は1,000円からとしているようで、コンビニで気軽に投信や国債が買えれば面白そうですね。
何かの買い物ついでに投信や国債を買付する…なんて日常が訪れるかもしれません。
なかなか悪くないアイディアだと思いますが、個人的には次の4点をクリアできるかどうかが気になります。
窓口で気軽に購入可能か
コンビニで銀行業を取り扱うことになるため、様々な調整は必須ですし、場合によってはコンビニ店員による説明責任も発生してくるのではないかと思います。
全く新しい試みである以上、導入後の問題点も多数ありそうですし、プリペイドカードによる決済をスムーズに行えなければ気軽についで買いはできなそうです。
証券口座との連携について
販売する商品については銀行や証券会社から供給を受けるとのことですが、普通に考えればローソン銀行の証券口座を事前に開設し、その後コンビニで買った投信や国債が反映されるという流れになりそうです。
前の項目と被りますが、口座開設手続き自体がシンプルかつスピーディーでないと、コンビニらしいお手軽感は薄れてしまうのではないかと思います。
優良な商品を確保できるか
コンビニという窓口で販売するため、ネット証券会社に比べれば販売コストは大きいことが予想されます。
また1,000円ポッキリというコンセプトである以上、購入時手数料を取るのは難しく、信託報酬から利益を挙げざるを得ないと思います。
そのような中で低コストな商品をチョイスするのは難しいのではないでしょうか。
eMAXIS Slimなどのインターネット専用組まではいかなくとも、つみたてんとうくらいの水準に収まれば上出来だと思います。
逆に国債の場合は選択肢が元々限られているので、あまり心配はなさそうです。
純粋に「コンビニで行う貯金」としてアピールできそうです。
NISAに対応できるか?
個人的には一番気になる点であり、そしておそらく無理だと思われる点です。
コンビニで投信を買うようなライト投資家層であれば、NISAの枠を利用していない方がほとんどだと思うので、せっかくならNISA口座で投信デビューしたほうが絶対いいです。
そしてつみたてんとうのようなつみたてNISA対応商品を取扱してもらえればまさに理想といえます。
ネット証券だと画面上や自動引き落としで完結してしまいますが、コンビニで買うという行為を経由することで愛着も沸くのではないかと思います。
まとめ
とても面白い試みだと思いますが、実用的なサービスとして期待するのは難しいのではないかと思います。
やはり窓口を経由するため、販売会社にとっての導入コストが大きいのが致命的です。
また、コンビニ店員に詳しい商品説明を求めることは出来ないので、実店舗窓口とネット証券の間ともいえる中途半端なサービスになってしまう恐れがあります。
個人的には投信よりも国債のほうが期待できそうですね。元本保証商品なので、コンビニが貯金箱になる時代が来るかもしれません。
導入予定は1~2年ごとのことなのでまだまだ先ではありますが、動向を見守っていきたいと思います。
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