インデックス投資とは?
シーゲル二郎です。最近流行の投資戦術に、インデックス投資があります。インデックス投資とは、市場のすべての株式を、時価総額基準で保有することで、市場と同じリターンを得ることを目的にした投資方法です。
例えば、東京証券市場のようなノリでシーゲル二郎証券市場があり、次の銘柄のみが上場していたとします。
会社名 | 時価総額 |
A社 | 40億円 |
B社 | 30億円 |
C社 | 20億円 |
D社 | 10億円 |
時価総額基準とは、時価総額が大きい企業は多く保有し、時価総額が小さい企業は少なく保有するする方法です。もしこの市場に10,000円分のインデックス投資がしたい場合、次の割合で保有すれば達成できます。
A社…4,000円
B社…3,000円
C社…2,000円
D社…1,000円
合計するとちょうど10,000円です。
イメージ的にはこんな感じです。株式市場全体がみんなのラーメンどんぶりだとすると、自分の取り分としてレンゲの中に同じバランスでミニラーメンを作るのがインデックス投資です。
この割合で保有した場合、リターンは必ず市場平均と一致します。なぜかというと、株式市場には多くの投資家がいて、A社を売る人がいれば、必ずA社を買う人がいます。そのため、得する人がいれば損する人も必ずいることになります。
しかし、インデックス投資であれば、銘柄を頻繁に売買をすることがなく、投資家全体の持っているちょうど中間を常に維持するので、平均を取り続けることができるという理屈です。
株式市場は、会社が黒字を出し続ける限り成長しつづ株価はジグザグでも長期的には右肩上がりです。20~30年の長期で投資を続ける前提ならば、今まで年7%ぐらいのリターンを得ることができました。
しかし、投資家個人で見れば利益を得る人損する人が出てきてしまいます。しかし、その平均を取ることができれば、株式市場が右肩上がりで成長を続ける限り、連動するようにリターンも右肩上がりになります。
株式投資以外の、勉強やスポーツなどは、努力をしなければ平均点を取ることも難しいです。しかし、株式投資でいう平均点を取ることは、非常に簡単です。なぜなら、株式投資の点数とは、いかに正しく株価を評価できるかということであり、みんなが考えた回答は、インターネットですぐ確認できてしまうからです。
イメージでいえば、クイズミリオネアのオーディエンスが常に使えるイメージです。(古い話題ですいません。)
クイズミリオネアとは、4択問題に答えていくクイズ番組ですが、問題が難しい時に使える救済アイテムの1つがオーディエンスというものです。
オーディエンスを使うと、会場にいる100人に、どの4択が正解だと思うかアンケートを取ることができます。
こんな感じです。この問題だと、多くの人がA~Dのうち、Aが正解だと思っているということです。この場合Aを選んでおけば、当たる可能性は高いです。(外れるかもしれませんが)
ここで大事なのは、正解できるということではなく、みんながどう思っているかを知ることができるということです。ここでAを選んで外れたとしても、その他もみんな間違っているということだからです。
在トヨタ自動車の株価は、約6,000円です。これは世界中の投資家たちがマグロを競り落とすように値段を決めたものなので、いわば世界中の投資家の平均です。
「6,000円なら安い」とか、「5,000円まで待つ」などといった、すべての投資家の意見を平均したら現在6,000円になったということです。
つまり、今6,000円で購入するということは、すべての投資家の意見の平均を取ることに等しいのです。
もちろん、後から振り返れば6,000円は割高だったということもあります。。しかし、その場合は、他のみんなも割高で買っていることなので、平均が悪かったというだけです。
Aが正解かどうかはわからなくても、みんながAを正解だと思っているなら、Aを選べばみんなと同じ点数を取ることが可能なのです。
インデックス投資は、ほぼ勉強をせずに平均点を取ることができる魔法のような戦略です。しかし、世の中に魔法なんてありませんので、次回で詳しく長所短所を説明します。
参考記事「インデックス投資の長所」
参考記事「インデックス投資の短所」