シェブロン(CVX)分析
シーゲル二郎です。
今回は、シェブロン(CVX)について分析していきます。日本ではあまり聞かない企業です。
前回紹介したエクソンモービル(XOM)と同じく、6大オイルメジャーの一角です。事業規模は、エクソンモービルの半分ほどです。
連続増配…29年
S&P格付…AA-
採用インデックス
・NYダウ
・米国配当貴族指数
・S&Pグローバル100
・S&P500
NYダウにも採用され、連続増配29年の優良企業です。しかし、同じくNYダウ銘柄であり、オイルメジャーで1番大きいエクソンモービルの影に隠れがちです。各種指数も、微妙に負けていてもどかしいです。
しかし、エクソンモービルに負けず劣らずの堅実経営であり、投資魅力は十分です。
シェブロンの事業内容は、川上が9割近くを占め、残りが川下です。
川上…油田の開発、採掘
川下…精製、販売
川上部分が大きいということは、原油価格に左右されやすいということです。しかし、現在の原油安がずっと続くとも考えにくいので、価格が回復していけば見通しは明るいかと思います。
エクソンモービルの時にも登場したチャートです。2014年からの原油安により各オイルメジャーは苦戦しており、シェブロンも例外ではありません。
海外売上比率も、特に何も言うことはないです。
2016年の純利益は、ほんのわずか赤字です。エクソンモービルと同じく、あまり美しくありません。特に、原油価格下落の2014年からの落ち込みが大きいです。
フリーキャッシュフローは2013年からマイナスになっています。いくら赤字であっても、設備投資をやめるわけにはいきません。
2009年は、見えませんが若干のマイナスです。
配当金は死守していますが、このままでは減配の可能性もあります。シェブロンも財務管理には定評がありますが、赤字では流出するばかりです。
自己資本比率は50%をキープしており十分です。しかし、利益減に伴いROEも減少しております。頼みの綱は原油価格の回復のみです。
現時点情報(2017/8/19)
株価…106.48ドル
配当利回り…4.1%
連続増配…29年
おまけで原油価格(ピンクのチャート)も載せています。
エクソンモービルと同様、原油価格に比べれば株価の変動は緩やかです。配当利回りも、4%を超えています。
配当利回り変わらないならエクソンモービル買ったほうがいいかも…
シェブロンの特徴はやはり川上比率が高いことなので、比較的原油価格につられる部分は大きいです。そのため、今後の原油価格の回復を予想するなら、良い選択だと思います。
また、エクソンモービルと違って、シーゲルプレミアム?がついていないので、より純粋な気持ちで逆張り投資ができるのではないのでしょうか。
シーゲル二郎はお断りします。