ブランドとは何か②

シーゲル二郎です。

前回の記事で、コカ・コーラおいしいねという話をしました。(嘘)

圧倒的な知名度とシェアが高収益をもたらしたパターンを説明しましたが、今回は別のブランド力を紹介します。

今回例に上がるのは、アリエール、ファブリーズ、ジレットなどの日用品を製造しているP&Gです。マーケティングが非常にうまく、知名度は抜群です。本社は米国ですが、馴染みやすさから日本企業だと思っている人も多くいます。

P&Gは、会社名はそこそこの認知度ですが、売っている商品の知名度が抜群です。上記のほかに、パンテーン、パンパースなどがあり、どれもみんな知っています。

商品の質がいいのはもちろんですが、みんなが知っている名前だと、安心感が生まれます。もし同じようなの商品を買うときに、知っている銘柄のほうが安心できます。

特に食品や肌に触れる日用品などは、安心安全なものを選びたいと思うので、おのずと自分が知っているものを手に取ります。P&Gの場合は、CMなどの宣伝がうまく、顧客の安心感につながっています。また、品質管理も徹底されていて、P&Gの〇〇なら信頼できるという好循環が生まれます。

信用を築き維持することができれば、他のメーカーよりを高い値段をつけても、P&G製品を買っていくという状況を作れます。

しかし、信用を築くというのは短期間では難しいので、おのずと老舗企業が多くなります。P&Gの創業は1837年なので、創業180年の超老舗です。信頼の積み重ねがブランドになり、高収益につながるのです。

また、医療機器や製薬に関係するヘルスケアセクターでは、さらにはっきりしています。これらの製品は、人の健康や命を左右するので、安かろう悪かろうは許されません。また、それぞれ企業ごとに得意分野があるため、おのずと同じメーカーから調達するようになります。そのため、高い値段であっても売れるため、高収益になることができます。

株式投資におけるブランド力とは、有利に商売ができる見えない資産です。そして米国企業は、ブランド力を成長させることの大切さを理解しており、高収益に磨きをかけています。

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