回転売買による手数料稼ぎ問題について

つみたて次郎です。

投資信託や株式等の金融資産を短期間で何度も売買させ、その都度手数料を徴収する「回転売買」が以前から問題になっていますが、関連ニュースが出ていました。

外部リンク…株「回転売買」横行…手数料総額6400万円も

回転売買に対する批判は度々出ていますが、上記で取り上げられている具体例がかなり悲惨でしたので紹介します。

上記記事では70代の女性が被害者として登場してますが、約1億4,000万円のお金を6年間運用していた間に6,400万円ほどの手数料が回転売買などが原因で発生していたようです。

取引による利益はほとんど出なかったようなので、結果として6年間で半分近くが手数料として消えてしまったことになります。

6年間で半分弱の手数料というのは考えるまでも高額であり、顧客が正しく納得して取引されていたとは考えにくいです。

 

なぜ騙されてしまうのか

今回被害にあったのは70代女性ということですが、このような金融商品に関する被害に関しては年配の方が登場しているケースが非常に多く感じます。

単に年寄りだから騙しやすいという要因もありそうですが、退職金や相続でまとまったお金を得る機会が多いため、被害を受けたときに取り返しのつかない額になるパターンに陥りやすいのではないかと思います。

そのため小さな被害も含めていけば若い世代の方でも大なり小なり回転売買で不利益を被っている人はかなりいるはずですし、全ての世代の人にとって無関係とはいえない問題です。

また、今回被害を受けた女性の方も、最初から6年間で半分の手数料が取られるとわかっていれば最初から販売員の言う通りに取引をすることもなかったのではないかと思います。

売買するたびにジワジワと資産が減っていくのを目の当たりにし、気づいた時には手遅れだったという可能性も考えられます。

最終的な結果を見れば明らかに悪質なケースではありますが、回転売買は徐々に手数料を徴収していくビジネスモデルですので、ある程度の知識がなければ見破ることは難しいかもしれません。

 

 

浅く広い知識で身を守る

つみ次郎含めインデックス投資家は、金融商品の手数料に対して非常にシビアな価値観を持っている人が多いかと思います。

ウェ〇スナビやひ〇み投信の年間1%ですら高いと言い切る人もそう珍しくはありません(つみ次郎含め)

今回のケースでは結果として年間当たり7%以上の手数料を取られていることになっており、いかに酷い一連の取引であるかは容易に想像できます。

しかしこれは、私たちが金融商品に対してある程度の知識を持っているから分かるだけの話であり、そうでない方にとってみれば何%が高いか安いかという判断は難しいかもしれません。

自分の専門外の分野であれば、ごく当たり前の常識であっても知らないことは世の中にたくさんあります。

今回の被害も、ほんの少し金融商品に対する知識があれば未然に防ぐことができたかもしれません。

金融・投資に限らず、自分が詳しくない・興味がない分野であっても最低限の知識がないと何かあった時に自分の身を守ることができません。

何事も極めようとすれば膨大な労力がかかりますが、初歩的なことを理解するだけならばそう難しくはないはずです。

 

自己責任論について

結果として被害女性は金融リテラシーがなかったせいで大金を失うことになりました。

その意味では自分の決断で自分が損失を被る「自己責任」ともいえます。

しかし一番問題なのは、その状況を意図的に作り手数料を取ろうとしている販売員及び金融機関であり、一概に被害女性を攻めることは出来ません。

ただでさえこのようなネガティブニュースが広まれば「貯蓄から投資へ」という流れは鈍化することになり、国全体にとっても悪い影響をもたらしかねません。

金融機関と顧客の利害相反を抑え、両者にとってメリットがある取引が増えることを期待しています。

どちらにせよ、状況が改善しようがしまいが「自己責任」の名のもとに嫌な思いをしたくないのであれば、自分の身は自分で守るしかありません。

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回転売買

回転売買による手数料稼ぎ問題について” に対して1件のコメントがあります。

  1. らっきょ より:

    このニュースが話題になったとき、被害者と同年代のある投資家(某モンゴル人チックな名前)がTwitterで、被害者の「知識の無さ」を責めていました。
    自分としては、誰にでも知識の無い分野が存在し、それを責めるべきでないように思います。

    今回の事件で、貯蓄から投資への流れに悪影響があるのは避けられないように思います。結局、銀行は自ら自分の首をしめることになるのかもしれませんね。

  2. つみたて次郎 より:

    >>らっきょ様

    短期的な利ザヤで手数料を稼ぐモデルでは金融機関もジリ貧になりそうですね。
    被害者は実際に損をして責任を背負いますが、金融機関側は責任どころかむしろ利益を得ていますので、なんらかの圧力がなければこの悪循環は止まらないような気がします。
    社会全体の在り方としては正しい説明責任が求められますが、現実としては知識で身を守るしかないのが悲しいですね。

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