ドルコスト平均法はただのセールストークだ!

シーゲル二郎です。

前回の記事では、ドルコスト平均法について、教科書のようなつまらない説明をさせていただきました。ドルコスト平均法とは、同じ金額を継続して投資すると、なぜか安い時に多く買えて有利だよという理論でした。そのため、証券マンが投資信託を売るときの決まり文句だったりします!

証券マン「ドルコスト平均法なら、安い時にたくさん買えるから、高いリターンも狙えますよ!」

こんな感じです。しかし、これはただのセールストークです。なぜなら、まず、ドルコスト平均法の仮想ライバルとなっている、等株数投資がまずありえないからです。

等株数投資は、株価が変動するたびに、投資金額が変わる投資方法です。そのため、ドルコスト平均法と比べて、平均取得単価が高くなる傾向があり、いつも等金額投資(=ドルコスト平均法)に負けるように設定されています。

しかし、等株数投資を、一般の人が行うのはほぼ不可能です。だって、もし株価が2倍になったら、2倍の投資資金が必要ですから。株価がグングン上昇して、今月は投資金額1万円だったのに、来月は2万円、再来月は3万円では、お客さんは怒ってしまうでしょう。

これは初心者に限らず、株式投資経験者でも同じです。今月は10万円分投資して、来月は株価2倍だったから20万円投資するなんて不可能です。あのバフェット太郎氏も、投資金額を毎月50万円と決めて、その中で買える株数を購入しています。

当たり前ですが、投資をするときには、自分が投資に使える予算を考えるはずです。つまり、普通に投資をすれば、「まず最初に投資金額が決まる」ので、等株数投資なんてありえないはずです。

そのため、ありもしない等株数投資を持ち出して、等金額投資(=ドルコスト平均法)をアゲるのは間違いです。

ドルコスト平均法は、非常に偉大な発見ではありますが、過剰に持ち上げるのはよくありません。また、「ドルコスト平均法か一括投資か」みたいな愚問もよく議題に上がるので、皆さん注意してください。

ドルコスト平均法は有利でも不利でもなく、我々のようなまとまった資金を用意できない若者投資家が、消去法で選ぶべき投資法です。

ドルコスト平均法はただのセールストークだ!” に対して1件のコメントがあります。

  1. 片倉(焼くとタイプ) より:

    ドルコストでは高値の時は少ししか買わないから高値掴みをさけられると銀行員は言います。では
    高値がずっと続くとどうなるか、高値がずっと続いた状態で何か月も、何年もドルコストで買い
    続けるとどうなるか。 これは高値で一括投資をした状態に限りなく近づいていきます。

    実はこれは私が投資初心者の時に犯した失敗です。ドルコストで長期投資すれば資産は右肩上がりで
    増えていくという説明をうのみにして、高値の時に延々と買い続けてしまいました。そして暴落
    がおきた時は大きな赤字になりました。 当時はなぜドルコストで積み立てたのに赤字になるの?
    複利の利息はどこへ行ったの? と思いながら釈然としない日々を過ごしていました。

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