自社株買いとは?

シーゲル二郎です。

最近では、「自社株買い」が投資家の間で流行しています。正確には、自社株買いするのは投資家ではなく株式会社自身です。

自社株買いとは、とある株式会社が、自分の株を市場から買い戻すことです。つまり、株主から株式を返してもらうということです。

会社が株主に利益を還元する方法としては、会社自身の事業成長に使って会社を大きくし、株価を上げるか、配当金としてお金を渡すかのどちらかが一般的でした。そしてこの自社株買いは、第3の株主還元ともいえる方法なのです。

自社株買いをしても、株主にお金が直接入るわけではなく、企業も成長できるわけではありません。メリットは、市場に流通する自社株の発行株式数を減らせるところです。

当たり前ですが、我々はある株式会社の全ての株を保有し自分だけのものにすることは不可能です。(何兆円必要になります。)そのため、他の株主と利益を分け合うことになります。

PERやPBRなどの指数は、○○÷発行株式数で計算されています。つまり「1株当たりどれぐらいなのか」が重視されます。分母である発行株式数が減れば、1株あたりは大きくなるので、割安になり株価上昇に有利になるのです。

利益をケーキに例えると、同じ大きさなら分ける人少ないほうが嬉しいのと同じです。

自社株買いを発表すると、株価が上昇することが多いのもこの理由です。逆に、株を会社に売ってしまった人にとっても、メリットがあります。会社が市場で買い注文を出すので、需要が高まり、株価は上昇します。そのため、会社の自社株買いに応じた投資家も、有利に売ることが可能になるのです。

つまり、株を企業に売った人、売らなかった人両方がうぃんうぃんになるのです。

また、配当金の場合、税金がかかってしまいますが、自社株買いの場合、投資家はその時点で税金を払うことはありません。自社株買いの効果は、最終的に株価上昇により発揮されるので、株主が株を売るときまでは課税されません。つまり、税の繰り延べが可能になり、リターンの向上につながります。

そのため、配当金よりも自社株買いを支持する投資家も多いです。(配当金暮らしの人は除く)

しかし、自社株買いも万能ではありません。自社株買いが不利になる場合もあります。それは、自社の株が、「企業価値より割高」な時です。自社株買いは、会社が持っているお金を使って行うので、「株主の金を使って株を買い戻す」という行動をしているわけです。自社の株式が割高だと、買い戻せる数が減ってしまい、会社のお金は減ったのに発行株式数はあまり減らなかったという結末になります。

また、配当金と違い、自社株買いは、あまりデータに出てきません。その証拠に、このブログの企業分析でも、自社株買いのデータはのせてません。理由は、「シラベルノメンドイ」からです。

配当金は、配当利回りや連続増配として目につきやすく、企業も払い続けようと必死ですが、自社株買いはしてもしなくてもあまり文句は言われないです。つまり、

配当金=基本給

自社株買い=ボーナス

みたいなものだと思っていただければと思います。基本給少なくてボーナス多いより、基本給多くてボーナス少ないほうがいいですよね、社畜の皆さん。ちなみにシーゲル二郎は基本給は少なめですが、ボーナスも少なめです(泣)

メリットデメリットを考えて、配当金や自社株買いのバランスを取るのも一流経営者の仕事です。言うまでもないですが、米国企業の経営者はしっかりこの部分を心得ています。米国企業へ安心して投資できる大きな理由の1つです。

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