ウォルマート(WMT)が西友の売却を検討中

つみたて次郎です。

少し古い話題ですが、世界最大手のスーパーマーケットチェーン、ウォルマート(WMT)に関する興味深いニュースがありました。

外部リンク「米ウォルマート、西友を売却へ 日本での店舗運営撤退

完全子会社であり、事実上の日本部門である「西友」の売却を検討しているというニュースが流れました。

しかしその直後、ウォルマートより事実関係を否定するコメントが出されています。

参考記事「ウォルマート、「買い手候補と一切協議せず」-西友売却報道否定

とはいえ、売却を検討しているという噂はあるようで、そう遠くないうちに売却される可能性は十分ありそうです。

 

西友は、国内ではそこそこの規模を誇る生活必需品小売ですが、大手2強であるイオンやセブン&アイに比べればその差は歴然です。

上記記事によれば、西友の年間売り上げは約7,000億円程度と推測されていますが、これはイオンの10分の1ほどしかなく、米ウォルマートと違いスケールメリットが生かしにくい状況です。

また、米ウォルマートの年間総売上高は約5,000億ドル(約55兆円)ですから、売上高に占める西友の割合はたった1.3%ほどしかありません。

元々ウォルマートは、米国内の売上比率が75%前後あり、残りもカナダとメキシコが占めているため、多国籍企業というよりは内需系企業というべき状況です。

今回の西友売却は、事実上日本市場からの撤退を意味しますので、よりその傾向が強まるということになります。

今回のニュースが、ウォルマート(WMT)の株価に大きく影響を与えるとは考えにくいですが、つみたて次郎はユーザー側として不安に思っています。

ご存知かと思いますが、つみたて次郎は食料や日用品の買い物に、西友ネットスーパーをよく使っています。

外部リンク「西友ネットスーパー(SEIYUドットコム)

生鮮食品系以外は、ほとんどここでまとめ買いしています。

西友は、ウォルマート同様にエブリデーロープライス戦略を重視しており、特売日に集中的に売るのではなく、普段から他店より割安な価格を維持して集客を行っています。

また、プライベートブランドである「きほんのき」「みなさまのお墨付き」ブランドがなかなか優秀で、特にこだわりがない商品はほぼこのどちらかの商品を買うことが多いです。

基本的にいつ買ってもよいという安心感が個人的には好きなのですが、ウォルマート資本が抜けることにより、特売を重視する日本の小売業的な風土になってしまったら悲しいですね。

また、西友では、アメリカ直輸入の食品やお菓子などが充実していますが、その点の改悪が個人的には心配です(笑)

 

出典「西友ネットスーパー」

輸入品なのにワサビ味。アメリカ企業でありながら、わび・さびの精神が感じられる逸品。

 

出典「西友ネットスーパー」

少し粗めの粉チーズ。辛味投資家なら必需品であるタバスコといつも出番が一緒。

 

ちなみに直輸入系は、「グレートバリュー」というブランドになっています。

特にこのあたりは良く買うので、今後も残ってほしいところです。

ウォルマートに限りませんが、小売業の多くがアマゾン(AMZN)などのネット通販企業に対し苦戦を強いられており、今年になってから関連ニュースが複数耳に入っています。

今年1月には、西友と楽天の提携がニュースになりましたが、西友自体が売却されてしまうので、どのような流れになるのかは気になりますね。

参考記事「楽天とウォルマートが提携するらしい

そういえば今年7月に新ネットスーパーを立ち上げる予定という話もありましたが、今回の件もあり延期になりそうですね。

楽天は、良くも悪くも日本市場で戦う企業ですから、アマゾンとの差別化を図るために、西友とタッグを組んで日本独自のサービスを展開していくのかもしれません。

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ウォルマート次郎

ウォルマート(WMT)が西友の売却を検討中” に対して1件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    5000億ドルは5.5兆円じゃなくて55兆円です。
    額がでかすぎて現実感わかないのは米国寡占企業にありがちですね…

  2. 匿名 より:

    ウォルマートの売り上げが間違ってます。

  3. エス・ピー・ファイブ より:

    5000億ドルは約55兆円デスよ

  4. つみたて次郎 より:

    みなさんご指摘いただきありがとうございます。
    修正しました。

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