VYMからマイクロソフト(MSFT)が外れていた

つみたて次郎です。

つみたて次郎が大絶賛しているバンガード・米国高配当株式(VYM)ですが、ポートフォリオに大きな変更があったようです。

銘柄構成比率でトップになっていたマイクロソフト(MSFT)が採用銘柄から除外されました。

この情報については、ちゅり男氏のブログで初めて知りました。

外部リンク「VYMからマイクロソフト(MSFT)が除外されています

VYMは400銘柄を超える高配当株式で構成されたスマートベータETFで分散度合いも高めですが、それでもマイクロソフトの比率は6~7%ほどで推移しており、かなり大きな割合を占めていました。

売買回転率も低く、比較的動きが少ないVYMにとっては、非常に大きな入れ替えであるといえます。

かつてのマイクロソフトは、あまりパッとしないハイテク銘柄という扱いでしたが、クラウド事業で成功を収めてからは、高い成長率が期待できる大型グロース株として期待され、直近では良いリターンをもたらしています。

配当利回りも、現在は約1.5%とあまり高くはなく、S&P500全体の平均である約1.7%を下回っています。

VYMのベンチマークは「 FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」となっており、カンタンにまとめれば「配当利回りが市場平均を超える銘柄を時価総額加重平均で保有する」という内容になっています。

そのため、配当利回りの大小ではなく、時価総額により構成比率が変わります。マイクロソフトは、米国企業の時価総額2位を誇る巨大企業ですので、VYMにおいても6%超という高い比率になっていました。

マイクロソフトが外れた現在では、JPモルガン・チェース(JPM)が、構成比率3.58%でトップとなっています。(2018/6/30現在)

つみたて次郎はVYMや楽天VYMをほとんど保有していませんが、将来的にはかなりの割合を投資したいと思っています。

個人的には、今回マイクロソフトが外れたのはプラスに評価しています。元々マイクロソフトはFAAMGの一角であり、個人投資家からも人気の高い銘柄でしたので、VYMの地味さに磨きがかかった?ことになります。

そもそもマイクロソフトは一般的には高配当株と認識されてはいないので、良くも悪くも大きな影響を与える前に外れたのは一安心です。

少し話は変わりますが、VYMからは外れたものの、バンガード・米国バリュー(VTV)ではまだ採用されているという点が非常に面白いです。

ベンチマークを設定しているFTSE社の分類では、マイクロソフトは高配当株ではないがバリュー株であるという評価をつけているということになりますね。

といっても、指標的にも割安ともいえないので、VTVから外れるのも時間の問題のような気がします。

 

マイクロソフトが外れたことにより、情報技術セクターの比率も下がりました。

S&P500 と VYM (2018/6/30現在)

セクター S&P500 VYM
情報技術 22.89% 11.48%
金融 16.21% 16.31%
ヘルスケア 14.00% 13.38%
一般消費財 12.06% 6.47%
資本財 10.19% 11.51%
生活必需品 7.30% 13.53%
エネルギー 6.34% 10.14%
公益事業 2.95% 7.48%
電気通信 3.28% 6.24%

 

S&P500に比べ、情報技術セクターの比率は半分程度になっています。

S&P500との差異が大きくなった形ですが、それでも他の高配当ETFに比べれば、市場平均に近いセクター比率を保っている印象です。

今回マイクロソフトが外れたことにより、いわゆるFAAMGと呼ばれる大型ハイテクグロース株は全て不採用になりました。

高配当株=非グロース株ではありませんが、グロース株の多くは無配当だったり、株価が高値圏にあるため配当利回りは低めになるのが一般的です。

高配当株を重視するVYMは、必然的にグロース株が含まれにくくなり、バリュー株を重視した内容になっています。

参考記事「【VYM】高配当株とバリュー株の重複について考えてみる【VTV】

むしろマイクロソフトが外れたことで、VTVよりもバリューらしいETFになったかもしれません(笑)

つみたて次郎はどちらも素晴らしいと思いますが、マイクロソフトが外れたことも踏まえて若干VYMのほうが好みですね。

元々VYMとVTVの内容は非常に似ていますが、今回の動きで若干違う部分が出てきました。

どちらも非常に優秀なETFなので、早くETF投資家としてデビューし投資したいなと思います(涙)

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VYM次郎

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