バンガード・米国バリュー(VTV)分析

シーゲル二郎です。

今回は、バンガード・米国バリュー(VTV)を分析していきます。

米国の大型バリュー株全体をカバーするスマートベータETFです。なかなか優良な商品ですが、日本ではVYMVIGの陰に隠れがちです。

バンガード・米国バリューETF(2017/6/30現在)

項目 データ
信託報酬  0.06%
銘柄数  339
PER 18.7倍
PBR  2.3倍
ROE  19.8%
利益成長率  4.7%
売買回転率  6.8%
標準偏差  10.14%

 

大型バリュー株ということで、PBRやPERは市場平均を下回っています。標準偏差もS&P500の10.35%を下回っております。

各指数は圧倒的に魅力的で、まさにバリューETFとなっています。売買回転率も低く、スマートベータの弱点をカバーしています。

 

過去10年ではS&P500に負けているようです。配当利回りは約2.6%ほどあり、少し高めになっています。

現在は上昇相場が続いているので、VTVが負けるのは想定内ですね。

セクター別では次の通りになっています。S&P500に連動するVOOと比較します。

VOO と VTV(2017/6/30現在)

セクター VOO(S&P500) VTI(米国バリュー)
情報技術 22.3% 12.3%
金融 14.5% 25.4%
ヘルスケア 14.5% 12.9%
一般消費財 12.3% 不明
資本財 10.3% 12.4%
生活必需品 9.0% 不明
エネルギー 6.1% 8.2%
公共 3.2% 5.8%
不動産 2.9% 不明
素材 不明 3.5%

※不明部分が多いですがご了承ください。どちらも足して100%にならなかったので、電気通信が含まれていないと推測されます。

特徴としては、市場平均と比べて情報技術が少なく、金融の割合が非常に高いです。情報技術はグロース株が多く、金融はリーマンショック後割安な状況が続いているので妥当です。

ですが、シーゲル派はあまり金融セクターが好きではない人が多いです。金融危機では最もダメージを受け、安定した配当金を出すことが難しいです。

 

VTV構成比率上位10銘柄(2017/6/30)

会社名 構成比率
マイクロソフト 4.7%
ジョンソン&ジョンソン 3.1%
エクソンモービル 3.0%
バークシャーハサウェイ 2.9%
JPモルガン・チェース 2.9%
ウェルズ・ファーゴ 2.2%
バンク・オブ・アメリカ 2.1%
ゼネラル・エレクトリック 2.1%
AT&T 2.0%
プロクター&ギャンブル 2.0%
上位10銘柄合計 27.0%

バンク・オブ・アメリカだけ分析してなくてゴメンナサイ

やはり全体的に金融セクターが目立ちますね。

バフェット銘柄でもあり、最も安定した金融セクター企業ともいえるウェルズ・ファーゴ(WFC)ですら連続増配歴はまだ6年しかありません。

カネが商売道具なので、利益が安定していてもキャッシュフローが安定しないという大きな弱点を抱えています。

シーゲル二郎も個人的な理由で投資したくないセクターです。

参考記事「シーゲル二郎が金融セクターに投資したくない理由

セクター別の長期リターンでも、金融セクターは平均を下回っています。逆に、セクター別の時価総額では最も成長していて、「成長の罠」を具現化したようなセクターでした。

金融セクターを多く抱えているので、シーゲル派の長期投資家には不人気なETFとなっています。

その一方、純粋に低PER戦略や低PBR戦略を行うことができるETFはあまりないので、数少ない選択肢になります。

参考記事「低PER戦略の有効性
参考記事「低PBR戦略の有効性

ジェレミー・シーゲル氏は著書「株式投資の未来」で、永続するような企業や配当金を安定して出せるような企業に投資することを推奨しています。

その一方で、どんな時でもバリュエーションは大事であるということも説いています。赤字続きだった鉄道株セクターが市場平均を超えたことや、大きく低迷していたブラジル株が高リターンだったことについても述べられています。

鉄道株やブラジル株は、永続するかも分からなかったし、配当金も安定して出していませんでしたが、大きなリターンを生み出すことができました。

シーゲル二郎は、配当金の重要性以上にバリュエーションが大事であると思っています。日本では生活必需品セクターやヘルスケアセクターへの投資が人気となっていますが、バリュエーションはかなり高めになっていて、成長の罠に陥っている可能性が否定できません。

そういった意味では、純粋に人気のないバリュー株に投資できるこの「バンガード・米国バリュー(VTV)」は、大きなリターンが期待できるのではないでしょうか?

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