バンガード社の野望

シーゲル二郎です。

ETFなどの金融商品を取り扱う企業に、バンガード社があります。(DAIGOでも面白輸入店でもないほうです。)バンガード社は、現在業界2位ですが、商品が素晴らしいため、1位のブラックロック社のシェアをどんどん食っています。

ちなみに現在の米国3大ETF運営会社は次の通りです。

 

・バンガード

・ブラックロック(BLK)

・ステート・ストリート(STT)

 

バンガード以外の2社は、上記のティッカーでNY証券所に上場しています。しかし、バンガードは非上場企業です。バンガード社の株主は、「ETFの保有者」です。バンガードのETFを保有すると、自動的にバンガード社の株主になる仕組みになっています。この仕組みだと、外部株主が存在しないので、利潤を追求する必要がなくなり、信託報酬を下げることが可能なのです。

 

この仕組みは、農協や生協と似ています。出資者と利用者が同じなので、外部に払う費用がなく、低コストで商品やサービスを提供することができます。

シーゲル二郎が加入している生協の〇〇県民共済も、余ったお金は割戻金という形で戻ってきます。株式会社であれば、多くは株主の懐に入ってしまうでしょう。

そしてバンガード社は、現在多くの多国籍企業の筆頭株主になっています。上記の仕組みから他社よりも有利な商品を発売できるので、シェアもどんどん拡大しています。その気になれば議決権を行使して多国籍企業を操ることだってできます。

しかし、この構造は、一つ怖いところがあります。バンガードのETFを保有している人は、基本的にインデックス投資家なので、バンガード社に対し議決権を行使して経営に口出ししようとは思わないでしょう。つまり、バンガード社の経営陣は、この莫大な議決権をその気になれば好きなように行使できるということです。バンガードのETFを買うということは、安い信託報酬と引き換えに議決権を譲渡しているとも言えます。

幸い、バンガード社の理念はすばらしく、この特殊な株主構造も、低コストでインデックス投資ができるように国に頼み込んでやっと実現したものです。そのため、今は問題ないですが、怪しい人物が経営権を握ったとき、タダ同然で手に入った議決権を行使してとんでもないことをする可能性があるかもしれません。

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