売買回転率に対する誤解を解く

つみたて次郎です。

投資信託などの金融商品には、売買回転率という指標が存在しています。

1年間のうち、ファンドの中身がどれだけ売買されたかを%で表したものです。例えば、過去の売買回転率の平均が20%だった場合、約5年で中身が全部入れ替わるくらいの売買がされたことを意味しています。

基本的にインデックスファンドでは低く、アクティブファンドでは高くなります。

参考に、S&P500に連動する「バンガードS&P500ETF(VOO)」は約4%です。S&P500のような時価総額基準インデックスの場合、基本的に株価の変動による売買は発生しないため、非常に回転率が低いです。

基本的に売買回転率は低いほどいいとされています。なぜなら、売買手数料や、発生するキャピタルゲイン税を大幅に抑えることができるからです。

アクティブ運用の多くがインデックスに劣後するのも、この売買回転率が悪さをしているからです。

時価総額基準インデックスが広く推奨されているのは、売買回転率を抑えることでコストを抑えることができるからです。

ですが、この認識は過去の物となろうとしています。

それは、ETFという革命的な商品の登場です。

ETFは、投資信託を株式市場に上場させたような金融商品で、個別株のような柔軟性と、投資信託のような分散性を兼ね備えた素晴らしい発明です。

また、指定参加者にポートフォリオの維持管理を外部委託する独自の仕組みのため、運用にかかる売買手数料や税金を無視できるというとてつもないメリットがあります(諸説あり)

売買回転率の高いETFに、「iシェアーズ・コア米国高配当株(HDV)」というスマートベータETFがあります。高配当・安定業績にフォーカスしたETFで、特にシーゲル派投資家から人気が高いです。

ただ、直近の売買回転率は50%近くあり、下手なアクティブファンドよりも高回転です。最近では、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)ゼネラル・エレクトリック(GE)を外したことで話題になりました。

HDVホルダーの投資家の方で、売買回転率について考察していた方がいましたので参考に紹介します。

外部リンク「投資家Life

「指数に連動してるんだから気にする必要なし」という内容です。HDVホルダーの方は必見です。

ETFで運用されている以上、売買回転率が及ぼすコスト上の悪影響は無視できる範囲に収まると思います。

したがって、「スマートベータ運用は時価総額基準インデックスよりも手数料が不利」という考えは、ETFで投資する分にはほぼ関係ないということになります。

インデックス投資家のバイブルともいえる「ウォール街のランダム・ウォーカー」という本には、スマートベータ運用をコストの観点で批判するページがありますが、ETFでの運用が主流となりつつある現在では的外れではないかと思っています。

また、シーゲル教授の著書「株式投資の未来」でも、たびたび売買手数料や課税コストについて警告する部分がありますが、ETFを用いる場合はあまり気にしなくてもよさそうです。

逆に言えば、投資信託などの現物で運用される場合、売買回転率はダイレクトに悪影響をもたらすので、気にしたほうがよさそうです。

つみたて次郎が投資している米国配当貴族インデックスなんかは悪い例です(笑)

まとめると、売買回転率による悪影響は、一般世間で言われているほど問題ではないということです(ETF利用の場合)

ですが、つみたて次郎は税金や手数料以外の部分で高回転率を懸念しています。

次回、「つみたて次郎が無駄に低回転率にこだわっている理由」について述べたいと思います。

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