積立NISAの対象商品が決定!

シーゲル二郎です。

昨日2017年10月3日、金融庁より積立NISA対象の投資信託が正式に発表されました。

外部リンク「金融庁(つみたてNISA対象商品届出一覧)

サクッと目を通しましたが、ETFがない(泣)

全体的な傾向としては、兼ね予想通りで、ボッタくり商品はもちろん含まれていません。

よほど誤った選択をしなければ、問題のないポートフォリオを組めそうです。

ただし、「SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)」だけはNGだろ!

出典「三井住友トラスト・アセットマネジメント

上記の商品は、株式:債券の割合を25:75としているバランスファンドです。GDP基準で保有するので、新興国の比率が非常に高いのが特徴です。

積立NISAでは、株式への投資が推奨されており、債券ファンドは単体で存在できない仕組みになっています。

参考記事「積立NISAの縛りがえげつない

債券クラスは、必ず株式指数と抱き合わせでなければ認められません。

しかし、上記のバランスファンドは、債券が75%も占めており、積立NISAの目的に反しています。

しかも、「債券が多いからリスクが低そう」と勘違いする人も多いはずです。上記のファンドは、新興国債券比率が非常に高いため、リスクは決して低くはありません。

外国債券自体が長期投資ではほぼ不要な存在です。

「他と組み合わせればいいだろ」という話になりますが、初心者に複雑な計算をやらせることになります。

例えば、株式だけのファンドと上記ファンドを2:1で組み合わせれば、株式75:債券25となり、長期投資ではいい塩梅の割合になります。

ですが、組み合わせが前提なら、全世界株式+全世界債券みたいな組み合わせのほうが、イメージしやすいし、いちいち計算する必要もありません。単純に3:1で保有すれば、株式75:債券25となり分かりやすいです。

シーゲル二郎の最終的な意見は、「単体で保有できないバランスファンドを含めんな」という主張です。

もともと積立NISAでは、初心者向けのために選択肢を絞ることを重視しているように感じます。

であれば、よくわからないバランスファンドを充実させるより、少しでもいいから債券ファンドを混ぜてあげたほうが、国民の金融教育という意味でもいいと思います。

・バランスファンド1本

・株式ファンド1本+債券ファンド1本

初心者が投資信託でポートフォリオを組む場合は、上記のどちらかが基本であるべきです。債券ファンドがないのは、あまりにも厳しい制限ではないでしょうか?

金融庁的には、積立NISAで株式、その他制度で債券に投資してほしいようですが、そんな複雑なアプローチをしていては、国民の投資離れに拍車をかけるだけだと思います。

投資は、シンプルイズベストです。であれば、口座ごとに戦略を変えざるを得ない制度そのものを見直すべきです。

現行NISA・積立NISA・iDECOのどれにするかという、投資戦略と関係ないところで国民を迷わせるのはやめてください。

なお、三井住友の名誉のために言っておきますが、「SMT 世界経済インデックス・オープン」シリーズには、株式と債券の割合が50:50になっている「通常型」と、株式75:債券25になっている「株式シフト型」という姉妹商品があります。

これら2つは、単体で長期投資に耐えうる優良商品です。特に株式シフト型は、バランスファンドの完成形の1つといっていいほど素晴らしい商品です。

外部リンク「SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト型)

積立NISAでバランスファンド1本にしたい方には、ぜひ検討していただきたい超オススメ投資信託です。

 

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