つみたてNISAの致命的な弱点

つみたて次郎です。

今年2018年度から始まったつみたてNISAですが、一言でいうと「ネ申」です。

特に若年層の方が少額から資産運用する場合に必要な要素がすべて入っています。

ここでつみたてNISAのメリットを簡単におさらいします。

 

①年間40万円まで非課税で運用できる
②非課税期間はなんと20年間も
③積立投資でほったらかし投資
④金融庁お墨付きの厳選商品が目白押し

 

選択で選ぶことができる一般NISAは、投資上限額が120万円と高いこともあり、投資金額が少ない初心者にはあまり向いていません。

また、確定拠出年金(iDECO)は、60歳まで一切おろせないという強烈な弱点があるため、万人にオススメできません。

そのなかで、一番初心者向けであり、仕組みもシンプルでとっつきやすいのがつみたてNISAです。

大きなデメリットが存在しないため、投資初心者では活用しない手はありません!

なのですが、今回は数少ないつみたてNISAの弱点を解説します。

ちなみに「投資できる商品が少ない」という部分は、メリットにもデメリットにもなるため今回は無視します。

つみたてNISAの弱点とは、「繰上償還による機会損失」です。

繰上償還とは、投資信託やETF等の金融商品が、途中で運用終了になってしまうことです。

運用会社の採算が取れなくなったりした場合に実行されます。繰上償還された場合、一定の猶予が設けられ、その間に売却するか償還日に強制的に売却されます。

繰上償還が発生しても、投資していた商品がそのまま帰ってくるだけなので、直接的な損はありません。

しかし、含み益が発生していた場合、強制的に課税されてしまうので、長期リターンを大きく毀損します。

つみたてNISAの場合、税金は一切かからないので関係ないような気がしますが、枠を無駄に消費してしまうという弊害があります。

これは一般NISAでも同じですが、NISAは一度投資した後にスイッチングが不可能なため、可能な限り売却することなくずっと保有するのが好ましいです。

しかし繰上償還は強制的な売却扱いとなり、せっかくの非課税枠を無駄にすることになります。

つみたてNISAは1年あたりの上限が40万円と少ないうえに、非課税期間が20年と非常に長いので、繰上償還によるダメージは非常に大きいです。

幸い、つみたてNISAで採用されている商品は厳しい条件をクリアしているため、繰上償還の可能性は低めですが、決して安心できる内容ではありません。

金融庁でも、この問題については検討中のようですが、しばらくは自分で目利きするしかなさそうです。

この部分さえクリアできれば、NISAはさらに最強の制度になることでしょう。

とはいえ、これはデメリットというよりもメリットの打ち消しによる機会損失であるため、致命的な弱点ではありませんね(笑)

ちなみに余談ですが、自由にスイッチングが可能な確定拠出年金(iDECO)の場合、繰上償還による枠の無駄遣いは発生しないため心配しなくても大丈夫です。

特定口座の場合はもちろんですが、つみたてNISAや一般NISAでも繰上償還リスクをしっかり管理していきましょう。

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つみたてNISAの致命的な弱点” に対して 6 件のコメントがあります

  1. 匿名 より:

    楽天・バンガードは、まず20年持たない。
    携帯無料プランを1年さえ待てずに強制終了する系列。

  2. つみたて次郎 より:

    確かに繰上償還の可能性は結構ありそうですね。
    楽天以外も含め、20年ちゃんと持つかは不安です。
    やはり海外ETFの安定性が羨ましいです。

  3. さやや より:

    つみたてnisaのブログのほうから来ました。

    つみたての終了時にどうするか、というところで疑問があります。
    20年経ったら特定口座に時価で移されるとのことですが、
    そのあと利益が出ていたら課税されてしまいますよね。

    となると、移される前にすべて引き出したほうがいいと思いますが、
    一度に引き出すのではなく、少しずつとなると、
    最終の1年くらいを引き出しの期間と考えて、
    12等分くらいずつ引き出していく、というのがいいでしょうか。

    そのあたり不安があります。

    繰り上げ償還の危機はつらいですよね。
    20年寝かせてなんぼ、がインデックス投資のキモだと思っているので。
    繰り上げ償還ってそのとき損してたらそのときの時価で戻されるのですか。

    商品はやっぱり無難にslim先進国にしとこうかな、と。
    インデックスは一本選ぶだけで簡単と思ったんですが、
    迷い込んだら、けっこう深く、かつマニアックで、
    選べなくなりました。。

  4. つみたて次郎 より:

    コメントありがとうございます。

    つみたてNISAは確かに20年以降は特定口座に移されてしまいますが、それを中心に出口戦略を考えてしまうのは危険かと思います。
    自分の投資プランを制度の都合で変えるのは本末転倒ですので、20年間や課税などは一旦無視して出口戦略を考えるべきです。
    そのため、投資家の立場によっては20年待たずに引き出す人もいれば、20年後も特定口座でずっと運用する人もいるでしょう(私は後者になりそうです)

    例えばですが、現在40歳の方の場合、20年後は60歳になっています。その後は毎年非課税終了分が発生しますので、その都度売っていくとちょうどよさそうです。
    この場合、60~80歳の20年間をかけてゆっくり売却していくことになります。これは、自分が想定するリスク許容度や寿命なども考えていく必要があります。
    そしてその場合の売却方法ですが、1年分を12等分にして売っていくというのはなかなか良い選択だと思います。

    繰上償還が発生した場合、おっしゃる通り全額時価で戻されますので、直接的に損をすることはありません。ただし、つみたてNISAの枠は復活しないため、事実上非課税運用期間が短くなるというデメリットがあります。

    大体の成績でよいのであれば、適当に選んでも十分なのがインデックスファンドですが、細かく選んでいくと奥が深いですね。基本的に1本に絞る必要はありませんし、その時で最も低コストな商品に乗り換え続ければいいので、気楽に考えていきましょう。

    あと、つみたてNISAブログから当ブログに来られたとのことですが、どのようにしてこのブログの存在を知ったのでしょうか?
    さやや様以外にも同じような方が何人かいらっしゃるのですが、つみたてNISAブログには当ブログのリンク等は一切張っていないので、何となく気になっています(嬉しいので問題はないんですが)
    こちらからの質問で恐縮ですが、よろしければご回答いただければ幸いです。

  5. さやや より:

    返信ありがとうございました。
    非課税枠が終わったら特定口座で運用することはしないと思います。
    ので、そのまま引き出すつもりです。
    細かいことは考えるとよくわからなくなるので、
    今の時点ではこのくらいアバウトな感じのほうがいいでしょうか。

    繰り上げ償還されても損はしないんですね。
    考えてみれば、もし損して勝手に終了されたら、
    投資信託自体やらない人が増えそうですよね。

    つみたてnisaのブログとつみたて次郎さんのブログの関係ですが、
    すみません、はっきり覚えてないです。
    もしかして、最初は次郎さんのブログに来て、そのあと、
    リンクからnisaブログに行ったのかもしれません。

    きょうが初めてということではなく、両方ともなんどか見てたので。
    まぎらわしくてすみません。

    最近、つみたてnisaや投資信託について根を詰めすぎてて、
    神経質になりすぎてたところがあります。
    長旅なので気楽にやるのが最重要ですよね。
    ありがとうございます。

  6. つみたて次郎 より:

    返信ありがとうございます。少し気になっていた部分だったので、参考になりました。

    投資信託については、結局のところ不確定材料が多すぎるのが問題ですよね。
    信託報酬の引き下げはひと段落ついたとは思いますが、今後も何があるか分からないので目が離せません。
    いずれにせよ、リターンに大きく影響するようなものではありませんので、自分のアセットアロケーションや投資方針を固めてさえいれば、実際何を選ぶかは気楽に考えていけばいいのかなと思っています。

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