投資手法の偏りがポートフォリオの個性になる

つみたて次郎です。

いきなりですが、投資手法には様々なジャンルが存在しています。

ひたすら積み立てしてバイアンドホールドする投資家から、積極的な売買や空売りを駆使する投資家もいます。

グロース株を選好する人もいれば、バリュー株を選好する人もいます。

米国株に集中投資する人もいえるし、新興国株に投資する人もいます。

投資家ごとに性格やリスク許容度、投資に関する前提は全く異なっているため、その集大成ともいえる投資手法が十人十色なのは当然です。

もちろんどれか1つにこだわる必要もなく、複数の手法や戦略を組み合わせしてもOKです。

しかしむやみに組み合わせすぎるのも考え物です。

分かりやすく、バイアンドホールド型の投資家がポートフォリオを組むケースで話を進めていきます。

売買タイミングは考えないので、何にどれだけ投資するかだけを決めることにします。

少し前まで米国株ブログ村ではディフェンシブ高配当銘柄が有名でしたが、その後は大型ハイテクグロース株の人気が高まり、最近では新興国株投資の絶好タイミングであるという意見も出ています。

それぞれ一長一短であり、得意な環境も異なっているので、それぞれ組み合わせることで分散効果を得ることができます。

 

 

個別株投資をしている人でも、セクターや属性のバランスを取りながら選んでいる人が多いように感じます。

しかし一定以上の分散になってしまうと、投資成績は徐々に市場平均に近付いていきます。

そのため単にバランスの良いポートフォリオを組みたいのであれば、国際分散型インデックスファンド1本で十分事足りてしまうという問題が発生します。

いろんな投資戦略を組み合わせてバランスを取るという方針は、度が過ぎれば劣化インデックス投資になってしまいます。

もちろんその比率を工夫したり、銘柄の特徴を吟味していくのであれば有意義な選択肢になりますが、単にバランスを取ろうとするだけなら最初からインデックスファンドに投資したほうが早いです。

熱狂的なインデックス投資家以外は、「バランスを取りつつ属性を偏らせる」という意識を持ってポートフォリオを組む必要があります。

例えばつみたて次郎の場合、地域別に見れば米国株に偏っていますし、配当貴族や楽天VYMを保有しているため配当重視の銘柄選定になっています。(実際の分配はないけど)

これはバランスの良いポートフォリオとはとても言えない状況ですが、明確に米国株・配当という属性に偏らせたポートフォリオになっています。

ここに後付けでグロース株投信を足してバランスをとってしまったら、それはS&P500に投資しているような状況になってしまい、ポートフォリオとしての個性は埋もれてしまいます。

様々な投資手法を取り入れること自体は有意義ですが、それが自分のポートフォリオの個性を乏しく打ち消してしまうものになってはなりません。

特に現在と正反対の投資手法を採用する場合、自分がどのような未来に賭けているのかを再確認する必要がありそうですね。

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偏り次郎

投資手法の偏りがポートフォリオの個性になる” に対して1件のコメントがあります。

  1. ヒュッテ より:

    そうですね。いろいろ考えて 失敗して、成功して、また考えて、失敗して、成功して
    そういったのが投資の楽しみですね

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