【問い合わせ回答】インデックスファンドにおける分配金の行方

つみたて次郎です。

先日3月14日、問い合わせより読者様からご質問をいただいたのですが、おそらくメールアドレスが間違っているため返信できない方がいらっしゃいました。

そのため、当記事を持って回答とさせていただきます。

質問の趣旨は、「個別銘柄では配当が出るが、インデックスファンドの場合はどうなるか?」といった内容でした。

いずれも正しい推測をされていましたので特に問題はありませんでしたが、せっかくですので掘り下げて説明してみようと思います。

まずインデックスファンドというと、基本的にはETF投資信託に分類することができます。

ETFは、個別銘柄のように市場で売買でき、原則として分配金は必ず発生します。

例えば、バンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)の場合、米国市場に上場する約4,000銘柄の株式インデックスと連動するように運用されています。

そしてETFの保有者は、約4,000銘柄を保有していると同等の権利を得ることができ、各銘柄から発生する分配金を受け取ることができます。

投資対象そのものが無分配株などでない限り、ETF側で発生した分配金はそのまま各投資家に配られるイメージでよいかと思います。

その一方、投資信託の場合、分配金をどう扱うかは各運用商品ごとに違っています。

分配金をそのまま配る商品、ファンド内で発生した分配金以上を配ってしまう商品(いわゆるタコ足配当)、一度分配金として吐き出した後即再投資する商品、そもそも配当金を出さない商品などです。

インデックスファンドの場合、明言はされていませんが事実上分配金を出さない無分配型が多いです。

VTIに投資するだけの投資信託である楽天・全米株式インデックス・ファンドを例に挙げると、運用会社は実際に皆から預かった資金を使ってVTI(ETF)を保有しているので、ファンド内では定期的に分配金が発生しています。

現時点では推測に過ぎませんが、おそらく分配されることはなくファンド内で再投資されると思われます(万が一分配金が出たらブーイングの嵐になりそう)

そしてファンド内で再投資されることによって、投資信託の基準価格が上昇します。

もし楽天VTIが分配金を一切出さない方針であれば、次の2つの行動はほぼ同じ意味を持ちます。

 

・本家VTI(ETF)を買って、分配金が出るたびに再投資する(保有株数が増える)
・楽天VTI(投資信託)を買って、そのまま放置する(基準価格が上昇する)

 

無分配型の投資信託を選べば、ファンド内で発生した分配金は自動的に次の投資資金として活用されますので、手動で再投資しなくてもよいというメリットがあります。

逆に定期的に分配金を現金として受け取りたい場合、無分配型を選んでしまうと強制的に再投資されてしまいますので、その都度売却するという手間が増えて面倒です。

そのため、ETFのように定期的に分配金を出すタイプのインデックス型投資信託の需要もあるかと思うのですが、日本ではあまり売っていないのが不思議です。

そしてこれが、無分配型投資信託の分かりづらさを助長しているともいえます。

シンプルに考えるのであれば、次の2点だけ抑えておけば十分です。

 

①日本で売ってるインデックス型投資信託の多くは無分配型
②無分配型の場合、ファンド内で発生した分配金は再投資されている

 

また、無分配型ではなく分配金再投資型という似ているようで違う区分もありますので、詳しくは参考記事をご覧ください。

参考記事「投資信託における無分配型と分配金再投資型の違い

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【問い合わせ回答】インデックスファンドにおける分配金の行方” に対して 6 件のコメントがあります

  1. chiii より:

    はじめまして。
    楽天VTIを積立ててる者なんですが、基準価格があがるのなら、ベンチマークから上方乖離してしまいませんでしょうか?
    だからただ単に分配金が出てないだけでは、という疑いを持ってしまいます。
    その点が謎で、今は1557にも気持ちが行っています。

  2. さささ より:

    株式から配当金があった時点で基準価格に織り込まれているのでは?

  3. つみたて次郎 より:

    >>chiii様

    どうもはじめまして。
    投資信託のベンチマークについてですが、同一指数であっても大きく分けて配当込み(課税前)・配当込み(課税後)・配当除くの3つが存在しています。
    配当込みへの連動を目指している場合、理論上少しずつ下方乖離し、配当除くの場合はおっしゃる通り上方乖離していきます。
    残念ながら、楽天VTIはどれを採用しているかは不明なため、今後の動向を見守る必要はあるかと思います。

    分配金が出ないというのもあくまで予想ですし、隠れコスト等の懸念もありますので、1557もなかなか良いと思います。

  4. つみたて次郎 より:

    >>さささ様

    コメントありがとうございます。
    無分配型投資信託のことでしたら、おっしゃる通り基準価格に織り込まれます。
    ETFのことでしたら、厳密には各銘柄から分配された時点では基準価格に織り込まれ、その後まとめて各投資家に分配されるのが流れですが、今回の記事では省略させていただきました。

  5. xxx より:

    いつも楽しく読ませていただいております。
    分配金が基準価額に反映されるなら買い増しするときはタダでもらえるはずの分配金を自腹で購入していることにならないのでしょうか。

  6. つみたて次郎 より:

    >>xxx様

    いつもありがとうございます。
    確かに一見、割高で購入するように感じますが特に不利はありません。

    なぜなら配当込みで割高になった基準価格の中には、「今まで保有していた人たちの再投資分」が含まれているからです。
    単純に配当金再投資の効果は、投資年数がたてばたつほど複利で拡大していくので、後から参加したほうが基準価格の上昇幅は間違いなく大きいでしょう(平均で考えると)
    そのため、最初に持っていた人たちは上昇幅が小さいけど安く買えて、だんだん上昇幅が上がる代わりに高くなっていくというイメージでよいかと思います。

    分配金が基準価格に反映されたとしても、購入タイミングでの有利不利は発生しないという結論になります。

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