初期S&P500の黄金銘柄

シーゲル二郎です。

米国市場を表すベンチマークとして現在最も有名なのはS&Pグローバル(SPGI)傘下のスタンダード&プアーズが定める「S&P500」です。

S&P500は、米国を代表する大企業500社の浮動株調整後時価総額基準の平均で、米国市場の大半をカバーしています。

現在の500社体制が始まったのは、1957年からで、当時は時価総額でNY証券取引所全体のうち85%をカバーしていました。

業績などに応じて適宜入れ替えされており、当初の500社と現在の500社は大きく違っています。ジェレミー・シーゲル氏は、1957年当時の500社のうち、運用成績トップ20社について著書「株式投資第4版」で記しています。

当初S&P500銘柄トータルリターンランキング(1957~2006年)

当初会社名 残存会社名 利回り
フィリップモリス アルトリア 19.88%
サッチャー・グラス アルトリア 18.61%
ドクター・ペッパー キャドバリー 17.92%
セラニーズ セラニーズAG 17.91%
レーン・ブライアント リミテッド 17.91%
ナショナル・キャン ペチニーSA 17.84%
ゼネラル・フーズ アルトリア 17.81%
ロリラード ロウズ 17.14%
カリフォルニア・バッキング アルトリア 16.71%
スタンダード・ブランズ アルトリア 16.60%
ナショナル・デイリー アルトリア 16.24%
RJレイノルズ・タバコ アルトリア 15.90%
アボット アボット 15.86%
ペニック&フォード アルトリア 15.75%
リチャードソン・メレル P&G 15.52%
フリントコート BAT 15.50%
バージニア・カロライナ・ケミカル エクソンモービル 15.48%
クレーン クレーン 15.47%
フーダイユ・インダストリーズ 非公開会社 15.44%

参考文献「株式投資第4版」

1957年当初銘柄の2006年までにおける超長期リターンのトップ20位です。トップはご存知の通りタバコ№1メーカーのフィリップモリスです。

もともと社名がフィリップモリスからアルトリアに改名した後の時点でのデータになるので、残存会社名はアルトリアになっています。

その後アルトリアグループ(MO)フィリップモリス・インターナショナル(PM)に分離したという事情になっています。

これらの表では、買収された企業は買収後企業の株式として計算されています。一目でわかるとおり、アルトリアに買収された企業が半分近くを占めています。

著書ではこの資料に対して詳しい考察はされていません。最高リターンであったフィリップモリスに買収された企業はおのずと運用成績が大幅に上昇するので、企業の実力というよりは、フィリップモリスにたまたま買収されたから高リターンだったからだと思います。

著書でも、「期せずして勝ち馬に乗ることができた」と書かれていています。運による要素が大きいともいえます。

フィリップモリスが高リターンだったのも、値下げ戦略によるブランド力低下や訴訟リスクを「たまたま」投資家が重く受け止めたことによる結果なので、今後高リターンを得ることは難しいと思います。

少なくともこれら上位の銘柄をそのまま持っていれば高リターンになるわけではないことにご注意ください。

参考記事「生き残りS&P500の黄金銘柄

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