S&P500上位5銘柄≒S&P500下位282銘柄という現実

つみたて次郎です。

ツイッターにて、興味深い資料がありましたので紹介します。

上記グラフは、右半分がS&P500銘柄における時価総額上位5銘柄、左半分がS&P500時価総額下位282銘柄です。

上位5銘柄は、馴染み深いハイテク銘柄が独占しています。

・アップル(APPL)
・アマゾン(AMZN)
・アルファベット(GOOGL)※
・マイクロソフト(MSFT)
・フェイスブック(FB)※
※複数のクラスの合計の時価総額。

いわゆるFMAAGですね。

アマゾン以外は情報技術セクターに分類されています。アマゾンのみ一般消費財セクターに分類されていますが、IT企業としての側面が強いです。

このたった5つの企業群だけで、S&P500の下位282銘柄の時価総額合計とほぼ一致することになります。

S&P500のような時価総額加重平均になっている指数は、必然的に大型グロース株のウェイトが高くなり、順張りに近い状態になります。

これはつまり、S&P500は割高株を多く含みやすいという弱点を抱えている…という説明ではありきたりですので、少し違った角度から考えてみたいと思います。

上記グラフだと、かなり衝撃的なデータに見えますが、次のようなグラフだとどうでしょうか?

S&500全体で考えてみると、上位5銘柄の構成比率は約15.5%になります。当然ながら、下位282銘柄の構成比率も同じぐらいになります。

こうしてみると、そのどちらにも含まれない中間層のウェイトが大きいことが分かります。

上位5銘柄の寄与度が大きいのは明白ですが、極端に大きな割合を占めているとはいえないですね。

個人的には、驚くほどの比率ではなかったので、グロース株に懐疑的?なつみたて次郎的には許容できるレベルです。

さらに詳しく構成比率を調べてみます。

上位5銘柄が全体の約15.5%を占めるということですが、6位から何銘柄を合計すれば同じウェイトになるかを計算してみました。

S&P500における、構成比率を上位から一覧でまとめてみます。(2018/7/18現在)

順位 企業名 構成比率
1 アップル 3.92%
2 マイクロソフト 3.38%
3 アマゾン 3.11%
4 アルファベット 3.04%
5 フェイスブック 2.10%
6 バークシャーハサウェイ 1.61%
7 JPモルガン・チェース 1.59%
8 エクソンモービル 1.46%
9 ジョンソン&ジョンソン 1.43%
10 バンク・オブ・アメリカ 1.19%
11 ビザ 1.05%
12 ウェルズ・ファーゴ 1.04%
13 ユナイテッド・ヘルス 1.03%
14 インテル 1.01%
15 シェブロン 0.97%
16 ホームデポ 0.97%
17 AT&T 0.96%
18 PFE 0.92%

 

S&P500における時価総額上位18位までです。

上位5銘柄の構成比率は約15.55%ですが、6~18位を合計した構成比率は約15.23%になています。

つまり、時価総額は上位5銘柄≒その次に大きい13銘柄となります。

個人的には、いたって平凡なバランスに感じます。

上位5銘柄のウェイトがとびぬけて大きいというよりは、S&P500の中でも、時価総額の大きさにバラつきがあることが、違和感の原因ではないかと思います。

現在、S&P500において構成比率が最も小さい企業は、ニュース・コーポレーション(NWS)というメディア企業で、構成比率は約0.01%程度しかありません。

構成比率1位のアップルが約3.92%であることを考えると、その差はなんと392倍です。

S&P500≒米国大型株というイメージがありますが、時価総額の上位と下位ではそのサイズに大きな差があるということですね。

逆に言えば、そのような日本では馴染みのない米国企業もしっかりカバーしてくれているのが、S&P500の魅力なのかもしれません。

 

最初にお伝えした、上位5銘柄≒下位282銘柄というのは一見驚いてしまいそうですが、このように考えていけば特別不自然な状態であるともいえなさそうです。

もちろんS&P500の上位をハイテク銘柄が独占しているという状況については、グロース株投資家もそうでない方もしっかり考えていく必要があるかと思います。

また、ITバブルの時とは違い、FAAMG含む各ハイテク企業は順調に利益成長を遂げており、極端に割高な状態といえません(割安ともいえませんが)

そのため、S&P500への投資が、ハイテク銘柄に偏ったポートフォリオになってしまうという心配はまだまだ問題ないでしょう。

とはいえ、ハイテク銘柄への投資比率は、今後のリターンを決める重要な要素になりかねないので、慎重に考えていく必要はありそうです。

成長率に対する割安度を信じてオーバーウェイトするか、各指標の割高さを懸念してアンダーウェイトするか、それともS&P500という中立の存在に賭けるか、運命の分かれ道です。

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S&P500次郎

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